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『はぁ…』
私は今憂鬱でしかない。
なぜなら、親の仕事の関係で転校したから。
人見知りの私に一から友達つくれとか無理です。
前の高校で仲の良かったりっちゃんとは、泣いて別れた
うぅ…りっちゃんに会いたい
そんなことを考えながら、トボトボと歩いて学校に着いた
着いてしまった。
職員室ってどこなんだろう。
そう思ってキョロキョロしていると、
「あれ、どうしたの君」
後ろを振り返ると、
『…へ…』
黒髪の男の子が立っていた
『…あ…えっ…と…』
人見知り＋この人雰囲気が怖いからなかなか言葉が出てこない
「あー、君転校生？職員室が分かんないんだ」
頷くと、
「案内してあげる、着いてきて」
びっくりしながらも後ろを着いていく
「ここ」
『…ありがとうございます』
「ん、じゃ」
そう短く言うと、去って行った
あの人、少し怖かったなぁ…
職員室に入ると、
「おー！来たか！如月Aさん」
「2年5組担任の櫻井です、よろしくね」
『よろしくお願いします』
櫻井先生すごく優しそうな人だ…！
櫻井「じゃあ、呼んだら教室入って来てね」
『はい』
櫻井「……それじゃあ、入って来ていいよ」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
教室に入った途端、視線が一気に注がれる
無理無理無理無理無理無理
少し俯きながら教室に入り、黒板の前に立った
櫻井「転校してきた、如月Aさんです、みんな拍手！」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯ
櫻井「じゃあ、如月さん一言！」
『…えっと…如月Aです。よろしくお願いします』
櫻井「じゃあ…席は…どこが空いてるっけ」
「先生！！ここ！！！！」
そう言って1人の男の子が立ち上がって、隣の席を指さした
確かに誰も座っていなかった
櫻井「じゃあー如月さんの席は、田中の隣ね」
田中 と呼ばれた男の子は
「こっちこっち」 と、手招きをしている
田中くんの隣の席に着くと、
樹「俺田中樹！！よろしくね！！」
『…よろしく』
…………苦手なタイプかも
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作者名：pami | 作成日時：2021年5月18日 19時
