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散々煽っておいて気が付かなかったけど、Aちゃんは耳まで真っ赤になって、目元は多分ライブ中に泣いたんだろう赤くなっていて。
思いのほか強い視線がばっちり俺とかち合って、胸の奥が変な音を立てた。
「っ、Aちゃ」
「ひゃあ！！ 潤くんが近い！！！」
そう叫んだ後、あっという間に茹でだこみたいになってフリーズしちゃったAちゃんはそれどころじゃなくて。
そうだった、俺まだ上半身裸だった！
また何かマシンガントークを繰り出すのかなって思っていたのに。
ぶわわっ、と。
今までもAちゃんの感情が高ぶった時に何度か涙は見たけれど、あっという間に溢れて真っ赤なままの頬を俯かせて、消え入りそうな声が俺の耳を打つ。
「潤くん、服、着てください‥‥」
「‥‥、っ、ごめん！」
そんな真っ赤になられるとさ。
俺がすげぇ変態みたいじゃん。
女の子なんだけど、マジでちゃんとオンナノコな反応を見せたAちゃんの羞恥がモロに移って、俺も顔が熱くなった。
見かねた相葉さんが「風邪ひいちゃうぞ！」って言いながらTシャツを投げてくれなきゃ、俺もフリーズしていたかもしれない。
「潤くんは‥‥」
「ん、ん？」
「潤くんはスーパーアイドルなんですよ‥‥コンサート終わりのいつも以上にキラッキラアイドルオーラ満載の姿をこんな至近距離で被弾したら私なんて即死なんです。もう潤くんの輝きも煌めきも隠し切れないんですからせめてシャツを着てください」
「へっ？ 何言ってんの？ 俺そんなオーラ出てねぇし」
「出てます。潤くんは本人だから見えて無いんですよ灯台下暗しみたいなものです。とにかく早くシャツを着てください」
腕を通しただけの格好で返事をしていたから、俺の方をちらりと見たAちゃんがまたビクついて顔を逸らす。
そんなに？ むしろもう開き直ろうかって思ったところで、閃いた。
俺今すっげぇ悪い顔してると思うけど、もうこれしかねぇよなって閃きだった。
「Aちゃん、俺に服着てほしい？」
「えっ、は、はいそれはもうっ！！」
「じゃあ連絡先交換しよ」
「っ！！ ‥‥それはっ、ズルいです‥‥」
泣きそうな顔。そんなに嫌？
こうもフラれっぱなしだと、流石に俺も胸が痛いんだけど。
「俺はAちゃんの連絡先知りたいし、もっと気軽にやりとりしてぇんだよね」
「恐悦至極です」
「え、なんて？ まぁ今日は俺も引かないから、いい加減教えろ」
「っ」
「教えろ」
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お塩(プロフ) - カナンさん» カナンさん、コメントありがとうございます！俺担シリーズ、好きと言っていただけて超嬉しいですありがとうございます！！私も過去編好きで脳内では話が進んでるんですけどね‥‥頑張ります！！ (2022年10月20日 22時) (
レス) id: bdf4956e41 (このIDを非表示/違反報告)
カナン(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！俺担、何度もリピートするくらい大好きです。ぜひ過去編の方も続きが読みたいです！ (2022年10月15日 19時) (レス) id: f73a672905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お塩
| 作成日時：2022年2月3日 6時
