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私の一人暮らしの部屋は大学から徒歩10分くらいで、自転車だと3分かかるかどうかの距離。
だから松本くんがわざわざ迎えに来るなんて、と思ったんだけど。
ふと、思いだす。
「松本くん、あのそう言えばさっきどこから来てくれたの？」
想像以上の速さでやってきたから、きっと近くに居たんだろうけど。
どういえば電話もあったし、何か用事があったのかなと考えて返事が無いことに気づく。
「松本くん？」
聴こえなかったのかなって思ってもう一度声を掛けるけどやっぱり返事がない。
あれ？
左隣の松本くんを見上げると、彼は私をまっすぐに見つめていた。
「あの、松本く」
「潤」
「え」
「名前で呼んでって言っただろ？ 潤って呼ばなきゃ返事しないから」
ええっ、何その子供みたいな‥！！
格好良いのに可愛くて面白い。でも名前呼びはやっぱり恥ずかしい。
松本くんはそれだけ言うとまた前を向いて、ゆっくり私に歩幅を合わせて歩いていく。
「ま、松本くんっ」
「‥‥‥」
「あの、松本くん‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥あの、じゅ」
「っ！」
バッと音がしそうな勢いで振り向かないでほしい。
その物凄く強い目力を宿す綺麗な瞳で見つめないでほしい。
格好良いのに面白い。可愛いのに格好いい。松本くんは凄い魅力の塊で、私なんかが敵う筈ないんだ。
「‥‥じゅ、潤くん、あの」
「さっきね、近くにいた。つうかAちゃんに渡したいものがあって家に行ったんだけど、留守だったから」
「え、え？」
名前で呼んだ途端、さっきの質問にさらさらっと答えて松本くん改め潤くんはいたずらっ子に笑った。
「名前、めっちゃ嬉しい。無理言ってゴメン、でももっと呼んでほしい」
潤くんの後ろで、夜空がはじけたみたいに見えた。
笑顔から星が散ってキラキラしてる。
私の目、ううん、頭がどうかしちゃったんだ。
「潤くん」
「ん」
「潤くん」
「うん」
「‥‥潤くん」
「ね、もう一回手繋ぐね」
「‥‥うん」
夏の夜の空気がまとわりついて、それ以上にアツい想いが暴れまわっている。
ドキドキが止まらなくて、潤くんの顔を見れないくらい恥ずかしいのに、見たくてしょうがない。
「恥ずかしいけど、俺めっちゃ嬉しい」
私もって言えないけど、心の中で大きく頷く。
私、私どうしよう。
――潤くんに、どうにかされちゃったんだ。
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お塩(プロフ) - トリコさん» トリコさん、きゅんきゅん確定でしたか？やった！おＪさんはこの後関係を深めていく間にきゅんきゅんどころかぎゅんぎゅんさせられまくります(笑)たまにはこんな世界もいいですよね、コメントありがとうございます！！ (2022年3月9日 14時) (
レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
トリコ(プロフ) - モデルちゃんのその後？中話？もすでにキュンキュン確定なお話じゃないですかー！ (2022年3月9日 10時) (レス) @page33 id: 412b010b6a (このIDを非表示/違反報告)
いみちぇん＆嵐大好きみよら(プロフ) - お塩さん» なるほど！理解しました！はいっ、待っておきますね♪チャットになっちゃったのでこの辺で失礼します！ (2021年12月27日 23時) (レス) id: 65097701c5 (このIDを非表示/違反報告)
お塩(プロフ) - いみちぇん＆嵐大好きみよらさん» 『世界は二人の〜』の掲載作品数が大幅に減ってしまい、2が空っぽになってしまった、という話なんです。どちらにしろ、今後短編が増えて行けばそのうち2も公開になりますので、気長にお待ち下さい。 (2021年12月27日 20時) (レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
お塩(プロフ) - いみちぇん＆嵐大好きみよらさん» 名前変換ミス教えてくださってありがとうございます！おいおい直していきますすみません。あと分かりづらくてすみません、『合鍵な関係』というシリーズが元々短編で『世界は二人の〜』に掲載されてたんです。で、合鍵シリーズが増えたので独立させた結果、→ (2021年12月27日 20時) (レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お塩
| 作成日時：2021年10月10日 1時
