付き合ってないです ページ28
的場が頷いた。
「一応その話も承知しています」
「そうなんですね‥‥ですので、私が松本さんと友人であることが今後どう弊害を生むのか、とか想像がつかない部分があって‥‥その、私以外にも女性の友人っていらっしゃいますよね？」
櫻井はなるほどこれか、と内心で大きく納得した。
思い出されるのは松本が話していた『下心ないでしょ』発言だ。
現状の理解が早いのかそれとも。
ドストレートに言葉を向けてくるAに松本が振り回される理由が分かったのだ。
ちらりと横を向くと、案の定的場がぽかんとしている。予想だにしない発言だったのだろう。なぜならば。
「ええと、あの‥我々との認識に誤差があるようなのですり合わせをしたいのですが」
「あっはい」
「小宮山さんと松本の出会いは」
「行き倒れていた松本さんを介抱しました。その際に二宮さんにお会いしています」
「それからは」
「私のストールを持ち帰ってしまった松本さんが届けてくださって、連絡先を頂いて、今はたまに食事に行くような関係です」
「食事に」
「はい」
「‥それ以外は？」
「？ いえ特には」
的場が視線をAから隣の櫻井に向けた。
解っていたかのように櫻井は肩を竦めたので、的場は大きく息を吸い込み眉間を押さえた。
「櫻井、嘘だろう」
「だから違うっていったじゃないっすか」
「本当に本当か」
「小宮山さんに直接確認を取れば良いんですよ、ねぇ小宮山さん」
「えっ、はいっ」
「松潤と付き合ってるの？」
「付き合ってないです。あの、櫻井さんその認識だったんですか？」
驚きに丸くなる瞳。Aは的場に視線を向けた。すると彼はバツが悪そうに、首の後ろを撫でた。
「あの、的場さん‥‥もしかして私のことを松本の恋人だと‥？」
「‥‥、いえ、事務所の方ではその認識でおりました、すみません。櫻井と二宮と松本それぞれに否定されましたが、最近の松本の様子を見るにつけそんな筈はないと‥‥」
「それは‥あのなにかすみません」
口元を押さえたまま的場が「恋人ではない？ あの浮かれ具合で？ 駄々洩れだぞアイツ‥‥どうなってんだ‥‥」とぼそぼそ呟くが、Aは聞かなかったことにした。
どうしてそこまで松本が浮かれているのかなんて知らないし、知らなくていいと思っている。
ただ、友人として。
変わらずに居られれば。
思い出す、ほんの少し昔の事。
あの時ついた傷はまだ痛むけれど。
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お塩(プロフ) - plut49plutさん» 『なんか、違うんだよな…』と私の中で疑問が生じてしまい完全に止まっています。修正して完成させたい気持ちはあるのですが、いつになるかと問われると正直わかりません。が実情です。続きを気にしてくださってありがとうございます！ (2023年2月10日 8時) (
レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
お塩(プロフ) - こんにちは、お塩です。こめんとありがとうございます！お返事遅くなってすみません。このお話、実は８割方出来上がっているんです…ただ、ハマりたてで彼らのキャラクターや性格をあまり知らないまま書いていたので、今になって（続く） (2023年2月10日 8時) (レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
plut49plut(プロフ) - はじめまして。こちら「どうしてこうなった！」の更新予定はありますでしょうか。 (2023年2月4日 13時) (レス) id: 8fab10a4af (このIDを非表示/違反報告)
お塩(プロフ) - shiさん» shiさんコメントありがとうございます！お塩です。名字呼び捨てのヒロインって中々いないよなと思いつつ体育会系と言うか高校生みたいなノリもいいよなと思って始めてみました(笑)Ｓさんもまだまだ色々ありますので、是非楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2021年10月11日 11時) (レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - 初めまして。主人公の松本呼びやSさんの行動が読んでいてワクワクしました！！次回の更新楽しみにしています！ (2021年10月10日 10時) (レス) @page23 id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お塩
| 作成日時：2021年10月6日 1時
