第九話 ページ10
Aside
熱のせいか誰かに居てほしいけれどもう誰も居ない｡
悲しみは無いけれどただ誰かの温もりに触れたい…
目を閉じればもう帰ってこない兄との楽しい日々を思い出す｡
あの時2人で戦争ごっこして不謹慎だと両親に怒られたこと｡窓ガラス壊して兄さんに擦り付けたこと…
兄さんが軍人になって初めてトントンさんにあった時のこと…
楽しかったなぁ…
徐々に眠気はやって来てもう寝てしまおうと目を閉じる
トントンside
手紙を開ければ最初の文は謝罪だった｡死んでしまってごめんと｡紙には所々アキラの血で汚れていた｡
手紙には謝罪と､弟のAのことそして…俺のこと…
｢早く言ってくれれば良かったのに｣
涙を拭き､Aの様子はどうかと部屋に入ると荷物は消えていた
｢ロボロ!監視カメラ見てくれ｣
無線でロボロにそう頼めば机の上にどこへ行ったか記されてる書き置きを探すが書いていないのかなかった
ロボロ｢トントン?Aは5分前に荷物持ってどこかに消えとる｣
｢何処に行ったか分かるか？｣
ロボロ｢今調べてみる｣
Aの家に行ってみるか…? でも居るとは限らない…
なんでここから出ていったん…
とりあえず外に出てAがどこに行ったか手がかりを探すが見当たらない
ロボロ｢トントン?今街の監視カメラ調べたら自分の家の方向に行ったみたいやけど｣
｢そか…ありがとう｣
Aの家に向かえば確かに入った痕跡がある
ドアに手をかけると鍵は掛かっておらず不用心だな…と思いながらドアを開けると手入れをされていなかったせいが錆びた音を立てながらドアは開いた
｢A…？｣
ソファにAは居て､呼んでも返事は無くて､額に手を当てると熱は引くどころかさっきよりも上がっていた
A｢トントンさん…？｣
｢起きた?大丈夫か？｣
体が熱いAにとって俺の手は冷たいのかまるで猫のように頬を手に擦り付けてくる
A｢好き…｣
｢そか｣
一瞬俺のことかと思ったがもしこれで違かったら痛いやつとしか思われないやん
A｢俺ね…会った時から好きだった｣
熱のせいかぐったりしていて甘えたいのか俺の首に手を回し抱きついてきた
耳元から聞こえる声は何処か息が荒く､辛いことが俺でも分かる
｢帰ったらちゃんと聞いたるから寝とき｣
そのままAを抱き上げ､軍基地へ再び戻り､今度は逃げないように俺の部屋へ運ぶ
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柑橘 - 完結おめでとうございます！！ 最後切ない気持ちになりました… 他の作品も無理しない程度で更新頑張ってください！！ (2018年10月6日 1時) (
レス) id: 0f917b238e (このIDを非表示/違反報告)
勘島(プロフ) - チョコチップメロンパンさん» こんなのあるかな...思って書いていたのであるのなら良かったですw (2018年8月26日 14時) (レス) id: d6dcc2f8e9 (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - 私のアイマスクには『起こしたら許さねぇ！』みたいなことが書いてあるw (2018年8月26日 11時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
勘島(プロフ) - 柑橘さん» こちらこそよろしくお願い致します!! (2018年8月21日 20時) (レス) id: d6dcc2f8e9 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘 - おぉ！！了解です！これからちょくちょくコメしてくので、 目に止まれば、宜しくお願い致します！ (2018年8月21日 20時) (レス) id: 0f917b238e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勘島 | 作成日時：2018年8月18日 17時
