嘘つきな君を愛してる【ヤンデレ】【名前変換オリジナル】

034　彼side ページ37

ああ、顔がにやけそうだ。



「俺が守るよ」


『うん…っ///』



必死にしがみついてくるAは


愛おしくて愛おしくて、


とても、





馬鹿で単純だ。





面白いなあ、Aは。


俺の思い通りに動いてくれる可愛い人形。



わかってたよ。

こうなるって。



岡田が勘違いしないわけないじゃないか。


Aが、岡田にだけ優しくしたら、そりゃ、勘違いもするよ。


ねえ、これで君は、前よりもっと俺から離れられないね？


だって今この瞬間、俺はAの中でヒーローにまでなった。

Aの中で、俺はAが困ったときに助けてくれる特別な存在になった。


これでAは俺から離れられない。

自分を守ってくれる俺から離れられない。




馬鹿だな、本当に。


ずっと見てたよ。

こんなにいいタイミングで偶然現れるはずないだろ？


ずっと、この機会を見計らってた。



ずっと君を監視してた。




可愛い俺の人形を
誰が放してやるもんか。




「ふざけないで！私とAの邪魔しないで!!」




うるさいな。


まんまと利用されてくれてありがとう。



けどさ、お前の役目は終わったんだよ。



さっさと消えて、俺たちの邪魔するなよ。





「Aは岡田が好き？」

『え・・・』

言えないよね？


こんなことされて、もう友達としてだって言えないよね、好きなんて。





『・・・っ』



苦しそうの首を横にふるA。



「な…んで？好きって、言ったじゃないですか……」



泣かないで、A。


Aは俺のためだけに泣けばいいよ。俺のためだけに笑って、俺のために呼吸して、俺のためだけに生きていればいい。



「帰ろう、A。家に」


俺と君の家に。

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