どれだけ優れた者でさえ、推しの前では皆同じ.part2【稲荷崎】

愛が63こ ページ23

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おはようございます皆さん元気ですか？


私は見事に寝坊しました



トリップしてから1週間だけど、相当疲れてたのかな

なかなかに濃い1週間だったからね仕方がない


推し達ここ2、3日呼びに来てくれたけど今日はこなかったのかな



時計を見ればもう12時半


家の固定電話を見ると学校からの不在着信が入ってる


とりあえず先生に連絡を入れて午後から授業に出ることにした








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「おはようございます…」



現先「もうお昼だし、なんなら授業終わるけど…とりあえず席に座りなさい」



「はぁーい」


素直に席につく



宮治「具合悪かったんか？」



「んや、ただの寝坊」



宮治「奇遇やな、俺らも寝坊しかけてん！今日Aちゃん呼びに行かんかったんよ」



あぁ、そうだったのね

てっきり嫌われたのかと思ったよ……

何もしてないんですけどね



宮治「でもAちゃんよかったなぁこの時間に来れて」



「なんで？」



宮治「5、6時限の家庭科、次の調理実習の説明らしいで」



「…入学して早々に調理実習て」



宮治「それ俺も思ったんやけど、聞いたところによると…家庭科のほとんどの時間が調理実習になるらしいで！」



「ほう、それはまた何故？」



宮治「先生が食べたいからやと」



「なんてこったい」



もっともらしい理由をつけないあたり、家庭科の先生は正直者とみた


そういうのいいと思う








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家先「よし、じゃあ次の調理実習はそれぞれの班でシチューか肉じゃがだな！」


先生のその一言を最後に授業が終わった


ちなみに私と治くんは同じ班でシチュー

角名くんの班は肉じゃがを作るらしい



宮治「Aちゃんは料理得意なん？」


角名「一人暮らししてるって言ってたしできるでしょ」


「いや、実は料理できないわけじゃないんだけど、苦手なんだよね」


宮治「え…」


角名「Aちゃん運動以外にも苦手なものあったんだ…」



刃物は基本使えないけどねすぐ怪我するから

小中学生の頃お父さんに刃物禁止令出されて、家の中に一切刃物なかった時は本当に焦った…

だってハサミすら家にないんだよ？さすがに買いに行ったわ怒られたけど


まぁ、弁当作ってるの私だし一人暮らしだし

人に食べさせてあげられるくらいの料理は作れるよ多分…


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