どれだけ優れた者でさえ、推しの前では皆同じ.part2【稲荷崎】

愛が60 ページ20

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監督とコーチに頑張れというなの見捨てをいただきました


私は今戦場にいます






「ひぃぃぃぃぃ！！！！！！！！」


宮侑「逃げんなや！！！！！」


「いや逃げるだろ！！！！こちとら許可もらってんじゃい！！！！！」





足の痛みも忘れる程に超絶怖いボール達から逃げまくる


バレー部の練習ってこんなんなの？？？？

絶対私の扱いおかしいよ



どれだけ逃げても次々とくるボール達


スパイカー達も始めこそ遠慮気味だったが、どこ打っても結局私にボールがいくし、監督達に

真面目にやれや！！！

って叱られたのもあってめちゃくちゃ楽しそうな顔をしながら私にボールを当てようとしてきます呪うぞコラ


でもちゃんとレシーバーがいるからやってるってのもあると信じてる…


てか尾白先輩のスパイクとサーブ何？？？怖い

3年生の人達にも引けを取らない超豪速球くるんだけどやめてほしい

…楽しそうだからいいんですけどね



でも必死に逃げ回る私を見て笑ってる侑くんは許しません

あいつはそろそろ私に謝るべきだと思う








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「もうやだ……」


北「お疲れ、怪我…昨日よりは減ったな」


そう言って水を渡してくれる北さん


「あ、ありがとうございます…すみません」


北「ええよ謝らんでも、大変やったな」


「あはは…まさかこうなるとは思ってませんでした」


北「そうやろうな、監督達1年が来てからえらい楽しそうやから」


監督達は今日練習に入ってた1年生と、レシーブをしてた皆に指導してる

私は入って2日だけど、1年の選手の大半は入学式の後の少し長めの練習にも行ってたし、中学で経験がある人がほとんどだ

でも私はあの練習は絶対おかしいと思うのでやめてほしいですね



「そういえば、北さんってどこ中だったんですか？」


北「突然やな？なして？」


「いえ、気になっただけです」


北「笛根九っちゅーとこやで」


「…全然知らないとこでした」


北「見田村さんここら辺の人やないからやない？」


「それもそうですね」


ん？

私北さんに出身違うこと言ってなくね？


北さんの方を見ても無表情な顔から得られるものがあるはずもなく、

あれかな、イントネーションの違いかなと自分に言い聞かせた


てかそれでも北さんの観察眼やばすぎると思うんですけどね


…それを言ったら推しもか


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