【ハイキュー】迷い込んだ悪女さん【悪女主】

「魅力的」望月side ページ10

望月side



教室のドアは開いていて、誰かがいると確信できた



顔だけを覗き込ませると



望月「！」



一瞬で目を奪われた



教室にいる女の子の顔は見えないけど、窓から外を眺めている後ろ姿は、とても魅力的だった。




気が付いたら、声をかけていた




望月「…あの」




その子はゆっくり振り替えると、驚いたような顔をした




私は固まっていた。



赤茶色の髪に、ルビーを埋め込んだような透き通った綺麗な瞳。



白い肌に細い手足に私より数センチ高い身長。




彼女の全てが魅力的だった。




『あの…？』




望月「…あっ、あの！もう最終下校過ぎてますよ…？」




彼女は目をぱちくりさせると、明るく笑った



望月「ふぇ？」



『貴女、3年生…ですよね？』




その言葉に私は目を見開いた




望月「何で分かったんですか！？」




『んー、1年生なら普通2年生のフロア通りませんけど、3年は通るのでそうかなぁと思いまして』



望月「へぇ…！すごいですね…！」



『だから敬語はずしていいですよ』



望月「あっ！」



そんな私を見てクスクス笑う彼女




望月「私は望月花音。貴女は？」



『私は篠原Aです』




この子が…！



皆に噂されるのも分かる。そのくらいの可愛さだ




望月「そっか。ねぇ、Aちゃんって呼んでもいい…？」




『はい、全然いいですよ。

よろしくお願いします、望月先輩！』




望月「花音でいいよ！」



『…ありがとうございます。花音先輩』




2年生の女の子の友達が出来て嬉しい。



私はそれで一杯だった





望月「ところでAちゃんは、何で外を見てたの？」




『……外を見てると面白い(・・・)んですよね』




部活のことかな？



確かに部活を見てるのは面白いもんね。




一人頷いていると、またAちゃんが笑った





『(バカだなぁ)』








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