【ハイキュー】迷い込んだ悪女さん【悪女主】

「驚きのペア」縁下side ページ16

縁下side





俺は、ある場所で繰り広げられる会話に目が話せずにいた。






『ねー、高嶺さんー』


　
高嶺「何よ、うるさいわね」



『酷っ！』




とは言うものの、笑っている篠原さんに、更に目を見開いてしまう。




『ねね、祐子ちゃんって呼んでいい？』



高嶺「嫌よ」



『えー』




それでもめげずに高嶺に話しかける篠原さんは、きっと優しさから話しかけているんだろう。





「うわっ、高嶺さん、Aがあんなに話しかけてるのにめっちゃ冷たく返すじゃん」



「美人だけど性格キツそうだよなー」



「はぁ？そこが祐子のいいところなの！変に媚売ったりしないで美人だし」



「祐子の魅力に気づけないなんてやっぱダメだよねー」





この通り、高嶺は男子からは苦手意識を持たれているが、何故か女子からは評判がいい。





『あっ、もうすぐ授業始まっちゃう…。次移動教室だよ！一緒に行こう、祐子ちゃん！』




高嶺「呼んでいいなんて一言も言ってないわよ」




俺たちだって俺たちなりに高嶺の性格を理解して、仲間として認めていた。



…高嶺は、望月先輩を傷つけようとしたんだ。





許せる訳がない。





『おーい、縁下くん？次移動教室だよ？』




はっ、と我に返った頃にはもう教室には殆んど人がいなかった。






高嶺「ちょっと、行くんだったらさっさと行くわよ」




『あ、うん！縁下くん、遅れないようにね！』





扉の所に待ってる高嶺の方へ小走りで向かっていった



隣で明るく話す篠原さんに冷たく返事を返す高嶺に、俺は眉を潜めた







ー部活





田中「縁下？どうしたー？」




部活でついその事を考えてしまい、ぼーっとしてしまった。


田中に心配されるなんてな…。気を付けないと。




西谷もこっち来たし。




縁下「…実は」




今日の出来事を話すと




西谷「な、なんだって！！？」



田中「高嶺のやつ、俺らの天使にそんなことを…！？」





くそぉ！と何故か悔しそうにする田中たちの周りには当然人が集まってきた





日向「どうしたんですかノヤっさん！」




西谷「た、高嶺の奴が俺らの天使…篠原Aちゃんに冷たい態度を…！」




西谷がそういうと、




澤村「何だ、そんなことか」



東峰「どんな事かとおもったら…」



菅原「大したことじゃなかったべ」




3年生たちが大人な回答をしていた




田中「そんなこととは何ですか！」



田中が反抗しようと起き上がった



はぁ、今日の部活はいつも以上にうるさくなりそうだな…。






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