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小話 嫌われて愛されて〜鬼灯〜 ページ10

Aは、鬼灯を避けている


…なぜなら…鬼灯は前の時に


Aを殺したから


前というのは…



彼女が獄卒として来た頃…


彼女は役に立てるよう、新卒なりに頑張っていた


しかし、鬼灯はなぜか彼女を冷遇

何一つ、その頑張りを認めなかった


それどころか…


ある夜、Aが廊下を歩いていると


鬼灯にぶつかった


謝ろうとはしたが、その前に腹に痛みが…


鬼灯が、彼女を刺していた


しかも、急所を



死の間際、彼女が見たのは


冷たい目の鬼灯だった



それからなぜか時が戻り


前と同じく働いているのだが…


なぜか、冷たかったはずの鬼灯が

Aに、絡んでくる


ある日……鬼灯に絡まれた時、


パンッ


Aは鬼灯の頬を打った


貴女「…もう、お関わりにならないで下さい」


今度は、こちらが冷たく言った


呆然とする鬼灯を置いて、Aは歩き去る


鬼灯「…A、さん…」



ある日、Aは他の獄卒に言われた


獄卒「鬼灯様が…!と、とにかく来てくれ!」


獄卒と一緒に行くと、


鬼灯が腕から血を流していた



茄子「Aさん!助けて!鬼灯様が…!」

貴女「な…何が…」

唐瓜「鬼灯様がいきなり、自分の腕をナイフで…!」


その鬼灯は何かブツブツ言っている


鬼灯「…Aさんに、愛されないなら……愛してもらえないなら……私は、…」ブツブツ


貴女「……あなた方が手当てなさっては?」


女獄卒1「Aさん!鬼灯様を見捨てる気なの!?」

女獄卒2「あんまりだわ!!」


貴女「…あなた方に、鬼灯さまに近づくなと言われたのでー」


女獄卒1「あの時は悪かったわ!」

女獄卒2「謝るから!鬼灯様を助けて!!」


そう、彼女たちは、Aが鬼灯に近づくのを嫌がり

リンチしたり嫌がらせしてきた


それを自白した彼女たち


茄子「Aさん、お願い!鬼灯様は、Aさん以外の手当ては嫌だって…!」

唐瓜「俺たちがやろうとしたら断られたんだ!頼む!手当てできるのはAさんしかいないんだ!」


怪力の鬼灯に、力で対抗できる者はいない


その彼の出血は止まらない


そうしていると、鬼灯がぐた…と…


みんな「鬼灯様!!」

貴女「……あーもー!!」


半ばヤケで叫ぶA


つかつかと鬼灯に寄り、手当てを始めた


Aの手当てだからか、鬼灯は嫌がらなかった


その後落ち着いた彼


念のため病院で診てもらう

幸い、神経などは傷ついていなかった

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時

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