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小話 訳ありパートナー〜鬼灯〜(クロスオーバー) ページ8

ある森の中…


一匹のポケモンが必死に逃げていた

小さな、桃色のポケモン


なぜ必死に逃げているのか…


ポケモンハンターから逃げてきたのだ



時を同じくして、

ひとりのトレーナーが通りかかった


彼の名は、ホオズキ



ホオズキは、自分のパートナーが誰になるか


なんとなく考えながら、旅をしていた


ガサッ


ホオズキ「?」


小さなポケモンが、慌てて飛び出してきた


飛び出すというより、逃げてきた感じだ


そのポケモンからただならぬことを感じたホオズキ


さっとボールを出した


ホオズキ「さあ、ここに!」


ポケモンは、ホオズキのボールに飛び込んだ


ボールに入るポケモン


カチッ


そう軽い音がしたボールを見つめていると、


怪しい男が来た


男「オイ、こっちに珍しいポケモンが来なかったか?」

ホオズキ「さあ、知りません」


白々しく思ったのか、男はいぶかる


男「…ホントに?」

ホオズキ「知らないと言ってるでしょう」

男「……ちっ、見失ったか」


悔しげに去っていく男


男を追い払ったのち、


念のため図鑑を確認する



ミュウ

しんしゅポケモン

エスパータイプ


あらゆる技を使うため、ポケモンの先祖と

考える学者がたくさんいる



ミュウ…


あの幻のポケモンの?


人前にめったに出ないといわれる…



とんでもないのゲットしたかも…



ポケモン…ミュウをボールから出し、観察する


飛ぶのもままならない、まだ幼いミュウだった


ちょこん、と座り、ホオズキを見上げるミュウ


ゲットしたからには、名前を…



ホオズキ「行きますよ……Aさん」

貴女「みゅっ!」



こうしてAは


ホオズキのポケモンになり


共に旅をすることにした



ホオズキ「そうだ、Aさん、貴女“へんしん”はできますか?」


ミュウは確か、「へんしん」が使えるはず


貴女「みゅう」


こくり、と頷くA


ホオズキ「ならば、このポケモンに“へんしん”して下さい」


ホオズキが図鑑で見せたのは、ピカチュウ


貴女「みっ」


Aは短く答えると、ピカチュウに「へんしん」した


貴女「ぴかちゅ!」

ホオズキ「上出来です」


ホオズキにほめられ、嬉しそうなA


ホオズキ「まだあの男がいるかもしれないので、しばらくはその姿をキープして下さい」

貴女「ぴか!」

ホオズキ「ふたりの時は元の姿でもいいですよ」



でも疲れるだろうから、服でも買うか

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時

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