小話 地獄で聖女〜鬼灯〜 ページ6
Aは、ある一家の娘だ
しかし、扱いはいいとは言えない
姉ばかり優遇され
Aは虐げられる
きっかけは父の再婚だった
継母には連れ子がいた
それが今の姉だ
継母も姉も
何が気に入らないのか
Aを虐げた
メイドがこっそり、助けてくれた
ある日、
聖女試験を受けた姉とA
母「(ま、うちの子が選ばれるに決まってるけど)」
継母はそう思い、
姉も自分だと確信していた
しかし、姉の時はほんのり光るだけ
そして、Aが手をかざすと…
パァァァッ
まばゆい光があたりを照らした
ざわつく周囲
戸惑うA
___今の見たか?
___まさか、あの子が…
___いやはや、見かけによりませんなぁ
Aは正式に聖女として認められ、
これから頑張る、と意気込んだ
…継母と姉の
じっとりした眼差しに気づかずに
Aはそれから
みんなのために頑張った
聖女としての力をいかんなく使い
傷ついた人を助けたり
草花をめぶかせたり
みんなが喜ぶことをたくさんした
ある日、王子との婚約の話があった
Aは戸惑いながらも嬉しかった
しかし、
その後日…
貴女「うっ、ゴホ、ゴホ!」
お茶を飲んでいたAが
突然せき込んだ
息が苦しい…
気が遠くなり、意識を手放した…
気がつくと、Aは知らない場所にいた
ゴツい人たちについて行くと、
赤くて大きな人と
黒い着物の人がいた
閻魔大王と、その補佐官の鬼灯というらしい
聞けば、自分は亡者だという
自分が死んだ理由が分からないA
貴女「お茶を飲んでいて…、器官に入ったのかしら」
器官にお茶が入って肺炎、くらいに考えていた
鬼灯「貴女、一服盛られてましたよ」
貴女「だ、誰に?」
ピッ、と何か鏡にリモコンを向ける鬼灯
そこに映ったのは…
お茶を運ぶメイド
貴女「まさか、彼女が?」
鬼灯「この少し前に…」
キュルル、と巻き戻すと
お茶の前に立つ誰か
その後ろ姿は…
貴女「…お姉様!?」
そう、Aの姉だった
Aの使うカップに、何か入れている
それを、メイドに運ばせた
メイドは何も知らずに、それをAに…
Aが倒れたあと、悲鳴を上げるメイド
すぐに医者が呼ばれたが、ダメだった
カップから毒が見つかり、疑われたのはメイド
違うと言っても誰も聞かず、牢に入れられた
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時