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小話 現れたアイツ〜鬼灯〜 ページ49

貴女「ひにゃぁぁぁぁ〜!!」


ある日突然、Aの悲鳴が響き渡った


慌てて出てきた彼女が、鬼灯に抱きついた


「ヤツ」が出たという彼女



そう、Gだ


お香「まぁ、Aちゃんのところにもなの?」

唐瓜「お香さんのトコにも出たんだって」

貴女「ひぃぃ…アイツほんと神出鬼没だよね…」ガタガタ

鬼灯「鬼でも、苦手な人は多いですよ」


たかだか2〜3センチの虫が

ここまで嫌われるのはなぜなのか


蛾やムカデですら

好きか嫌いかまぁ大丈夫か、が分かれるのに

ゴキのブリだけはダメ

そういう人も多いです


そう力説する鬼灯


確かに、大抵はその3択だ


貴女「…言われてみれば、私もナメクジは平気だけど、ハチとゴキはダメだなぁ」


ハチは毒針があるため、

危険という意味では敬遠する人もいる


しかし、Gに至っては

嫌いな人の方が圧倒的に多いのだ


地獄には虫の地獄もあるが

ゴキ関連は絶対イヤ!という獄卒も多いらしい


貴女「ほ、鬼灯さんはどうなの?」

鬼灯「私も、不愉快には思います」

貴女「毒持ってるわけじゃないのに、何なんだろうねあのおぞましさは…」


ゴキはダメ、それは現世もあの世も同じなようだ



しかしEUでは、ゴキはサタンの友達だとか



ゴキ対策について話し合う鬼灯たち


衆合地獄で、虫を食べる植物が売っていたので


喜んで買うお香


だがAの部屋には置く場所がないため


ゴキホイホイをセットした



…しかし消えない不安、そして音


貴女「うぅっ…」


Aは思いきって、鬼灯の部屋をたずねた


鬼灯「どうしました?」

貴女「…今日、一緒にいてもいい…?」

鬼灯「いいですよ」


鬼灯はAを部屋に招き入れた


しかし、そうなるとただで済ます鬼灯ではない


ベッドに彼女を引きずり込み、


鬼灯「Gの恐怖、忘れさせて差し上げますよ」


そう言って、しっかりAをいただく鬼灯


♥♥♥♥


コトのあと…


鬼灯「(今だけは、Gに感謝ですね)」


以前から彼女が好きだった


先ほど抱きついてきたこと


今こうして自分を頼ってきたこと



Gが出たから距離が縮まった



鬼灯のそばで、抱き潰されて疲れたAが眠っている


その彼女にキスを落とし


満足して眠りについた鬼灯


後日、ゴキはしっかり捕獲された



原作23巻からです
ここまで騒ぎはしませんが
作者も…ゴキは、うん、苦手な方かな…
白澤さんも苦手だったりして…

この小説の続きへ→←小話 雪の像〜鬼灯〜



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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時

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