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鬼灯に言われ、彼とともに帰ってきたA
獄卒1「あ、あいつだ」
獄卒2「よく戻ってこれたな」
ヒソヒソ…
Aを見てヒソヒソする獄卒たち
貴女「……(帰りたい…)」
思わず身をちぢこめるA
ギロッ
Aを抱き寄せ、陰口を叩く獄卒たちを
ひと睨みで黙らせる鬼灯
鬼灯「Aさん、大丈夫ですよ」
鬼灯に言われ、彼とともにロビーを歩く
そこに、唐瓜たちがやってきた
唐瓜「あ、Aさん…」
茄子「どこ行ってたの?」
貴女「……っ」
Aは、鬼灯の後ろに隠れた
唐瓜たちも、怖くて仕方ないのだ
鬼灯の着物を、きゅ、と握る
その彼女をなだめるように、その手に手を重ねる鬼灯
鬼灯「すいませんが、あの人を呼んでもらえますか?もちろん他の獄卒たちも」
唐瓜「は、はい」
唐瓜が、言われた通りに動く
しばらくして、獄卒みんな集められた
あの悪女もいる
悪女「鬼灯様ぁ、お呼びですかぁ?…アレ、なんでその人が一緒にいるんですかぁ?」
鬼灯「Aさん、ゴニョゴニョ…」
貴女「……!」
何やらAに耳打ちする鬼灯
その内容を聞き、Aはコクリ、と頷いた
鬼灯「コクリ……今集まっていただいたのは、Aさんの無実の証明と、ある悪女さんの真実を知ってもらうためです」
ざわざわ…
鬼灯の言葉に、ざわつく獄卒たち
鬼灯「簡単なことです、浄玻璃の鏡を見れば良かったんです」
茄子が、ピッ、と鏡をつける
そこには…
悪女『何度言ったら分かるのよ!!』
バシッ
Aを殴る悪女
そのあとも
仕事を押しつけられたり
鬼灯と話しただけでさらに殴ったり
まぁームチャクチャだった
悪い噂を流したのも彼女で、
多くの獄卒を味方につけ、やりたい放題していた
悪女「う…嘘よ!こんなことしてないわ!!」
鬼灯「Aさん」
鬼灯がAに合図を送る
すると…
『何よアイツ、鬼灯様にくっついて!』
『どきなさいよ!またぶたれたいの!?』
『ドブスなアンタが鬼灯様にくっつくなんて許さない!!』
『いっそどこかで捨ててやろうかしら』
獄卒「…え?今のって…」
悪女「えっ!いや…何今の…」
鬼灯「これはAさんの力ですよ」
見ると、Aの手が光っている
今のは「拡散」
悪女の心の声をダダ漏れにして
みんなに聞かせたのだ
スピーカーで放送するように
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時