小話 猫又社〜鬼灯〜 ページ32
ここは猫又社
あらゆる情報を集め、雑誌に載せて出す会社
その編集部
編集長ならぬニャン集長が、
小判の持ってきたスクープで
前脚を折ったそう
猫1「あの、長靴をはいて巨人と戦ったニャン集長が!?」
猫2「あれ?ニャン集長って幼名ノンタンじゃなかったっけ?」
小判「え?100万回生きたんだろ?」
猫3「違うわよ、イッパイアッテナと友だちだったのよ」
貴女「貴婦人に飼われてたんじゃ…?」
ニャン集長「オイ…それ全部、違う作品だぞ…」
Aは、小判が前に失敗したという
鬼灯に取材をした
小判とは違うからか、
また、Aがメスで
なおかつその毛並みが目を引いたのか
鬼灯「それより貴女、けっこう毛並みがいいですね」
しゃがんでAを撫でる鬼灯
貴女「割と自慢なんです、会社のオス同僚たちにもよくホメられてます」
実はAの毛並みは猫又社でも有名で、
オスネコがちらちら見てくるくらいだった
鬼灯「……」
それを聞き、何やら考え込む鬼灯
貴女「それはそうと、鬼灯さまに取材したいです」
鬼灯「貴女にならいいですよ」
Aが素直そうなのを感じたのか
そう言う鬼灯
鬼灯「ただ、貴女のことも知りたいですね」
貴女「…あれは…」
Aが普通の猫だった頃
近所に捨てられていた
優しい子供が魚を持ってきてくれたが
飼ってはもらえなかった
ある日、意地悪な男に追い出され
さまよっていた時に
置いてあったドッグフードを食べた
それが嫌だったのか、犬の飼い主に叩かれた
そのあと色々あって猫又になり
今に至る
貴女「…とまぁこんなとこですかね」
鬼灯「大変でしたね…」
なおもAを撫でる鬼灯
鬼灯「うち、金魚いるけど大丈夫でしょうか?」
貴女「あ、私どっちかといえば金魚よりマグロ派です」
鬼灯「ふむ…合格でしょうか」
鬼灯への取材後…
鬼灯「もしよろしければ、貴女をうちで採用してもいいですよ」
貴女「本当ですか!?」
鬼灯「私も、貴女をもっとモフモフしたいですし」
貴女「にゃうっ…////」
鬼灯にあっさり落ちたAは
猫又社を辞め、
鬼灯のもとに就職した
もちろん鬼灯は、
待っていたとばかりに
彼女をモフモフするのだった
猫又な貴女
鬼灯さんはそのツヤツヤの毛並みにゾッコンです
ちなみに貴婦人というのは
「おしゃれキャット」です
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時