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小話 君の笑顔〜鬼灯〜 ページ30

貴女「…………」


閻魔庁で働く獄卒、A


彼女は、いつも悲しげな顔をしていた


なぜかというと…



彼女は、かつてはよく笑う人だった


その笑顔は、あらゆる獄卒たちを癒した


まるで聖女のようだった



しかし、事件が起きた



かねてより彼女をよく思わなかった者が、


その笑顔で愛しい人を奪われたと言い出し、


彼女を陥れた


女獄卒「あんたのその笑顔のせいで!!もう二度と笑わないで!!」


獄卒たちはみんな彼女を責め、追放した


だがそのあとで彼女の冤罪が分かり、

彼女は戻ってきた



…だが、彼女はそれ以降、



ほとんど笑わなくなってしまった


茄子が、彼女を笑わせようと


おもしろな絵を描いたが効果がなく、


茄子「インスピレーションがわかない…」


と落ち込んでしまった


唐瓜「な…なぁ、前言ったヤツのことなら気にすんなって、ほら、笑ってよ」


唐瓜もなんとかしようとしたが、


貴女「…笑うのって、そんなに大事ですか?」


そうドライに返され、撃沈


その後もお香やシロたちが頑張ったが、


何の効果もなかった



癒しのスマイルが失われ、獄卒たちは


モチベーションが下がってしまった



このままではまずい、と立ち上がったのは、鬼灯


鬼灯「Aさん、どうしてほしいですか?」

貴女「どう…とは?」

鬼灯「貴女の笑顔が、どうすれば戻るのか、ということです」

貴女「私の笑顔…?何でまた…」

鬼灯「貴女の笑顔に癒されていた人も多かったんですよ」

貴女「…そう、ですか…」

鬼灯「…それで、どうしてほしいのですか」


鬼灯は、彼女のスマイルを巧みに引き出した



そのあと、鬼灯はブロマイドを作った


鬼灯「ほしい方は、これを無料でお配りします」


Aのスマイルのブロマイドを差し出す鬼灯


そのはにかみスマイルは、

獄卒たちの癒しになった


もちろん自分用もしっかり確保している


そして、もちろん


本物は自分だけのもの



鬼灯がどうやってスマイルを引き出したか?


抱きしめて、愛をささやいたのだ

もちろん本気の



鬼灯の想いに触れたAは、


自然と笑顔がこぼれた


それをすかさず撮ったのだ



その後少しずつ


彼女に笑顔が戻り


ようやく地獄は前の状態に戻った




「家政婦のミタ」から一部です

小話 偉そうな亡者〜鬼灯〜→←小話 鬼灯の怒り〜鬼灯〜



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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時

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