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小話 キセル〜鬼灯〜 ページ26

ふーっ


紫色の煙を吐き出し、鬼灯はキセルをふかす


今は、休憩時間なのだ


鬼灯「……」


ふいに、そのキセルを見つめる



実はこのキセル、


Aからのプレゼントだ



教え処を卒業したあと


彼女がお祝いにとくれたのだ



貴女『使うかどうか分からないけど…』


困ったように笑うA



今その彼女は、


この閻魔庁で働いている



鬼灯の密かな想いに気づかずに



キセルをふかすと


彼女とキスしているような気になる



だが吸いすぎには注意している



健康のこともそうだが、


やたらタバコ臭くて

彼女に嫌われるのは嫌だったから



たしなむ程度にしている



それにもともとヘビースモーカーではない



貴女「鬼灯さーん!」


愛しい声が聞こえる


鬼灯はキセルをしまい、声の方に向かった



いつか、想いを告げようと

思いながら




あのキセルが貴女からのプレゼントだったら、
という話です

小話 不思議ちゃん〜鬼灯〜→←小話 眠気の理由〜鬼灯〜



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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時

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