小話 元カレ〜白澤、鬼灯〜 ページ24
Aはケータイを見つめていた
その画面には、「H」の文字
白いほうと黒いほう、どっちか?
正解は……白いほう
白澤のイニシャルだ
実はAは、白澤の元カノ
以前ある事件があり、
そのまま別れて
自然消滅、といったところだ
普段マイペースな彼女も
彼の奔放さには呆れ返った
そして、あてつけのように地獄に転職
鬼灯のもと、仕事をした
もともと影響を受けやすいA
そのせいか、鬼灯の影響もガッツリ受け、
呵責も平気になった
ある日、
桃源郷に赴いたA
白澤「あ…A、ちゃん…」
めっちゃ青ざめる白澤
貴女「ご機嫌いかが!?」
鬼灯風に挨拶するA
ギロッ
睨むのも忘れない
白澤「…Aちゃん、アイツの影響モロに受けてない…?」
貴女「…受けてますが何か?」
白澤「嫌だぁぁぁ!!そんなの嫌だぁぁぁ!お願い戻ってぇぇ!!」
貴女「お前のために戻る私はいない!!」
白澤「僕が悪かったからぁぁぁ!!」
白澤が何をしたか?
あろうことか白澤は
Aの親友にも手を出したのだ
Aはそれで、友情にヒビが入り、こじれた
おまけに親友に白澤と別れるよう迫られ
ノイローゼになりかけたのだ
貴女「…あなたには素敵な人がたくさんいるでしょう」
白澤「ちょ…アイツ風に言うのやめて…」
前もっとラフだったよ…とボヤく白澤
桃太郎から薬を受け取るA
白澤「ね…ねぇ、また来てくれるよね?」
貴女「薬を買いには、ね」
白澤「僕に会いに来ては…」
貴女「ムリですね」
きっぱり
貴女「それと、私、鬼灯さんからラブコールもらってます」
白澤「え…!アイツから?」
貴女「今日あたり受けようかと」
白澤「ダメダメダメ!アイツだけは絶対ダメ!!」
貴女「…まるでオモチャを取られたくない子供ですね」
冷ややかに言うA
白澤「うぐ…!」
図星を突かれ、言葉につまる白澤
白澤「あ、あの時は僕も悪かったよ、…すごい反省してる」
指先つんつんして言う白澤
白澤「たださ…ちょっとだけでも、前の関係に戻れないかなぁって…」
貴女「……考えてみますよ」
その後、
白澤とAの関係は
少しだけ、
本当に少しだけ改善された
プリンセス・プリンセスの「M」をイメージしました
アレ元カレのイニシャルでアレンジする人いるだろな、と
白澤さんごめんね
小話 眠気の理由〜鬼灯〜→←小話 信用するかしないか〜鬼灯〜
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時