続き ページ21
鬼灯と組んでから数カ月…
Aは回復魔法が
いちじるしくレベルアップした
前はかすり傷治すのにもアレだったのに
鬼灯が、
鬼灯『いいですか、回復役は気の持ちようが大事なんですよ』
と、教えてくれた
なんでも、信頼できる人、リラックスできる人がいないと
力は十分に発揮できないらしい
それに
実はAにはもともと魔力がたっぷりあり
まさに回復役にはうってつけなのだそう
要するに
人材としてはかなり優秀なA
その彼女を捨てた前のパーティはアホだ、ということ
鬼灯の言うことは確かだった
彼が危ないと感じ、守りたいと強く思えば
ものすごい力があふれ出たりした
旅をするうち、Aは鬼灯に惹かれた
ふたりのことはあっという間に噂になった
ものすごく強い鬼灯
ものすごい回復力を持つA
噂は、あのメンバーにも…
リーダー「アイツがそんなすごいヒーラー！？」
それを知った元リーダー
元リーダー「しかも新しいパーティに！？ふざけやがって！アイツはうちのヒーラーだ！！」
メンバーたちが困惑するのも構わず、
元リーダーはAを探しに出た
Aは近くにいた
背の高い男も一緒だ
鬼灯「…貴方がたですか、Aさんを捨てたアホは」
元リーダー「…んだとぉ！！」
元リーダーが鬼灯に殴りかかる
しかし鬼灯はひらりとかわすと、男をねじ伏せた
ゴキッ
元リーダー「いででで！！」
元リーダーが悲鳴をあげる
どうやら肩を外されたようだ
鬼灯「貴方がたの方が、アホだと言ったでしょう」
ゴキゴキ、とあちこち外しながら言う鬼灯
イテテ…という元リーダーに、ずい、と顔を寄せ、
びっ、と指を突き出す
鬼灯「…次Aさんに近づいたら、その目玉潰しますよ」
ギロッ
ドスのきいたバリトンボイス
元リーダーやメンバーたちは震え上がった
鬼灯「そうだ、改名をおすすめしますよ」
ついでと言わんばかりに、鬼灯は言った
鬼灯「貴方がた、“女神”というより“悪魔”ですから」
トドメを刺した鬼灯
元リーダーやメンバーは、呆然としていた
鬼灯「さぁ、旅を続けましょうか」
Aを優しくエスコートしながら言う鬼灯
ふたりの旅は、始まったばかり
冒険者のパロです
追放されたけど実はすごかった的な
小話 見ていいのは自分〜鬼灯〜→←小話 追放された回復役〜鬼灯〜
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作者名：Nami☆ | 作成日時：2024年2月5日 7時
