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また来客


今度は妹だった


妹「わぁ、お姉様いいところにいるのね!」


遠慮なく入り、周りを見渡す妹


貴女「…なんの用?」

妹「お姉様にこんないい暮らしさせるのは誰なのかなって」


ウキウキと言う妹


妹「ねぇ誰?」


妹にも問題がある


それは…


妹「“普通”なお姉様を選ぶ人は誰?」


にい…


出た、これだ


自分を見下す、嫌な笑み


まったく、何が庇護欲だ


裏では悪魔だというのに


貴女「…言わない、普通の人だから」

妹「一般人〜?ぷっ、普通なお姉様らしいー!」


あーもー、早く帰ってくれないか


妹「でも一般人でこんなにかなぁ」

貴女「頑張り屋さんなの、さ、もういいでしょ」

妹「えー、せっかくだし相手の人見たいよぉ」


一般人で通したい


早く帰ってほしい


だが、タイミング悪く…


鬼灯「Aさん、ただいま帰りました」

貴女「あ…おかえり」


鬼灯が帰ってきた


鬼灯「?そちらの方は?」

貴女「…妹」


げんなりして言うA


妹「う、嘘…」


妹は、わなわなと震えていた


妹「どこが一般人なの!?あの鬼灯様じゃない!!」


やはり、妹も鬼灯のことは知っていたようだ


妹「お姉様が鬼灯様とだなんて!聞いてない!!」


そりゃ言ってませんから


妹「何でよ!普通のお姉様のくせに!」


出た、ダダっ子


妹「鬼灯様!お姉様はやめた方がいいですわ!」

鬼灯「ほぅ?なぜ?」

妹「お姉様は、かわいい妹をいじめる人ですの!」


そしてデタラメ


鬼灯「…話なら聞きましたよ、貴方がたの方がAさんを困らせていたことも」


どっからどこまで聞いてたんだ鬼灯さん


思わずそう思うA



鬼灯「それに、私はAさんがいいから選んだのですよ」


そっ、とAの肩に手を添える鬼灯


妹「全部お父様に言うから!」


逆ギレした妹


鬼灯「ご自由に」


しれっと、鬼灯は言った


鬼灯「それと、Aさんと貴方がたは縁を切らせます」


え、マジか


鬼灯「さ、そろそろお帰り願います」


妹を玄関まで送る


鬼灯「せいぜい華やかなご一家で暮らしなさい」


そして扉を閉める鬼灯


妹はまだゴネていたが


やがて諦めたのか帰ったようだ



その後


鬼灯と婚約し、


結婚したA



ちなみに実家では


鬼灯を敵にしたとモメたとか



自分にやたらと自信持ってる人って
たまにこうなるよね、って話
イメージ→「お色気担当の姉と庇護欲担当の妹に挟まれた私」

小話 さまよう亡者〜鬼灯〜→←小話 つきまとう姉と妹〜鬼灯〜



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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時

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