小話 つきまとう姉と妹〜鬼灯〜 ページ1
Aには、姉と妹がいる
色気たっぷりの姉と
かわいらしい妹
三姉妹だ
Aは次女で、普通
みんな姉か妹に行ってしまう
美しい姉
かわいらしい妹
Aは普通だと
同じ姉妹なのになぜ、と
よく比べられる
それはまだいい
一番困るのは、姉だ
色気で男をトリコにしては
高価なものをねだる
それで散財した人が何人いることか
哀れな人たち…
ある日、
Aはある男に会った
名前は、鬼灯
彼は、鬼だがAに優しくしてくれた
姉たちのことをたずねると
彼は姉たちを知ってはいた
だが、
鬼灯「私は、貴女がいいです」
初めて、Aを選ぶ人が現れた
鬼灯は、Aを恋人に選んだ
嬉しかった
彼とは、同棲状態になった
そんなある日…
来客があった
Aが出てみると
姉だった
姉「久しぶりね、A」
貴女「…お姉様」
とりあえずAは、
姉を居間に通した
姉「いいところね」
貴女「…ご用件は?」
姉「実はね…」
姉の話によると
婚約者に宝石をねだったところ
先週も買ったからと渋られたらしく
Aを頼ってきたそう
なんてことだ…
この人、自分までアテにしてるのか
てか、そんなに宝石いるか?
姉「ごめんなさいね、どうしても欲しかったのよ」
ごめんなさいで済むか
こっちの気も知らないで
怒りを飲み込んでいると
姉「だからね、ついAに買ってもらったって、言っちゃったのよ」
今なんて?
自分の名前まで出したのかこの人?
もう、限界だった
貴女「いい加減にして!!」
つい声を荒らげてしまった
貴女「宝石、宝石、宝石!そんなに宝石が大事なの!?」
姉「そんなに怒ることないじゃない、宝石くらいで」
だめだこの人、感覚おかしい
第一その宝石ひとつで、どれだけの人が
助かると思ってる
姉「そんな…あら?」
その時姉は、
Aの首もとで揺れるペンダントに気づいた
姉「あら、いいペンダントね」
姉がペンダントに手を伸ばす
貴女「!!触らないで!!」
パシッ
思わず姉の手を払った
貴女「これは大事な人からもらった、大事なものなの!」
そう、鬼灯からもらった大事なもの
宝石狂いの姉になど触らせたくない
姉「ちょっと見たかっただけなのに…」
貴女「もう帰って」
なんとか、姉を帰らせた
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年2月5日 7時