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続き ページ7

悪女「か…加々知さん、この子虚言癖があって、…よくこういうこと言うんです」

鬼灯「Aさんが?嘘とは思えないのですが」


もちろん、鬼灯には分かっていた


嘘をついているのはどちらか


悪女「こ、この子、前からアタシの彼狙ってたみたいで…」

貴女「(嘘ばーっか、それはそっちなのに)」


つらつらと出るでまかせに呆れるA


鬼灯「ほぅ…?」


腕を組み、鬼灯はスッ、と目を細めた


悪女「それにこの子…」

鬼灯「…マリエさん、でしたっけ?」

悪女「はいぃ♥」

鬼灯「そういった嘘をつく人は、受苦無有数量処(じゅくむうすうりょうしょ)行きですよ」

悪女「う、嘘なんて…」


鬼灯の言葉に、動揺する悪女


鬼灯「そちらの貴方も、Aさんをひどい捨て方しましたね?」

元カレ「す、捨てたなんてそんな…」

鬼灯「あともうひとつ言っておきます」

悪女「な、何でしょう?」

鬼灯「この世の行い気をつけて」


鬼灯の言葉に、青ざめるふたり


Aを睨みながら、悪女は去っていった

追いかける元カレ


貴女「鬼灯さん、じゅくむう、…って?」

鬼灯「いつか教えますよ」


現世人のAにはまだ早い話だ


鬼灯はそう思った


貴女「今教えてくれてもいいよ、いつか私も行くんだろうし」

鬼灯「えぇ…ですが貴女には、第二補佐官やってほしいです」

貴女「補佐官、何人までとかないの?」

鬼灯「特に決まりはないですね、むしろ人手は要るので何人でもって感じです」

貴女「そうなんだ」

鬼灯「今の流れで言ってしまうと、受苦無有数量処は嘘や悪口などを散々言うと落ちるところです」

貴女「嘘…ねぇ、優しい嘘をついた人もそうなるのかな」

鬼灯「優しい嘘?」

貴女「例えば、誰かをかばって嘘ついたとか、巻き込みたくないからとか…そういうやつ」

鬼灯「それはそれで審議ですね」

貴女「審議なんだ…」


地獄は色々あるなぁ

そう思ったA



そして、地獄に来た彼女は

約束通り、第二補佐官になった

もちろん、鬼灯の恋人はそのままで


ちなみに、かつてAから恋人をかすめ取った悪女は

しっかり受苦無有数量処に落ち

キノコを植えられ

Aにも呵責されることになった



補佐官のくだりは完全にイメージです

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時

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