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貴女「え、加々知さんの本名って鬼灯さんなの?」
ある日、Aは驚いた
貴女「何で偽名なんか…」
言いかけて、Aは口を押さえた
聞いていいことなのか、戸惑ったのだ
加々知「別に話してもいいですが…引きませんか?」
貴女「何でもいいよ、教えて?」
愛してくれるなら
彼が何者でもいい
加々知「では話しますが…」
加々知…鬼灯は話し出した
自分は地獄の鬼で
閻魔大王の補佐官をしていること
加々知と名乗るのは、現世視察のため
貴女「…すごい!」
鬼灯「怖くありませんか?」
貴女「全然!むしろこんなファンタジーなことあるんだぁ、ってワクワクしてる!」✨
鬼灯は、引かれなかったことに安心し
同時に
彼女の大らかさに驚きもした
鬼灯「(ファンタジーねぇ…)」
貴女「あ、ねぇ、加々知さんは…」
鬼灯「ふたりのときは、鬼灯でいいですよ」
貴女「…鬼灯さんは、何であの時私を保護してくれたの?」
失恋した女など、放っておいてもよかったはず
鬼灯「泣いている貴女を、放っておけなかったのですよ」
貴女「優しい鬼さんだね」
鬼灯「それに、見せつけてやりたいのです」
貴女「見せつける?」
鬼灯「貴女の元カレに、貴方の元カノこんなにいい男彼氏にしましたよ、ってね」
Aの話を聞き、怒りを覚えた鬼灯
貴女「あー、どっちかというと、悪いのは元カレじゃなくて…」
鬼灯「分かっていますよ、貴女のお友達でしょう?その意味も込みですよ」
貴女「あ…そうなんだ…」
鬼灯のたくらみに、Aは苦笑いした
その後、
元友達を見かけた
悪女「あら、A…って、え?」
悪女は鬼灯を見て固まった
悪女「あ…あなたは?」
鬼灯「貴方、Aさんのお友達ですね?私は加々知、Aさんとお付き合いさせていただいてます」
悪女「あ…あーら、もう新しい恋人できたの?早いわねA」
明らかに鬼灯を見てソワソワしている
…欲しいのだろうか
こんな人が友達なんて、笑える
すると、向こうから元カレが来た
元カレ「おーい、マリエ…って、A!?」
鬼灯「こんにちは」
元カレ「あ、えっと…どなたッスか?」
鬼灯「加々知です、Aさんの新しい恋人です」
お話は彼女から聞きました、と彼は言う
悪女「な…!アンタ話したわけ!?」
貴女「全部ね、何か問題でも?」
むぅ、という顔で元友達に言うA
それもかわいい、と鬼灯は密かに思った
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時