小話 貴女だけ〜鬼灯〜(鬼灯ヤンデレ) ページ43
鬼灯side
私、鬼灯には、思いを寄せる人がいる
同じ閻魔庁で働くAさんだ
ああ…
今日も彼女は愛らしい
話していてたまに噛むのも
子供のような食事のしかたも
どれも愛らしい
一度、Aさんに思いを告げた
だが、彼女は…
貴女「…ごめんなさい、私そういうのは…」
と、やんわりとだが断った
鬼灯「…どうして、ですか…」
去っていく背中に、
小さく、私は呟いた
この心は、もう貴女しか受け付けないのに!
貴女に愛してもらうには、どうすればいいのですか
私は、誰もいないところで、カッターを出す
鬼灯「っ………」
そして、自分を傷つけた
そうすれば…
貴女「あ、鬼灯さん!どうしたのその傷!」
鬼灯「ああ、少し…でも大したことは…」
貴女「ダメダメ!跡になっちゃう!」
ほら、彼女が心配してくれる
貴女に手当てしてもらった跡が、何だか心地いい
やはり私は…貴女でなくてはダメです
鬼灯「私…貴女がいないとダメみたいですね」
貴女「またまた〜」
Aさんは、私が冗談を言ってると
思っているようです
…本当なのに
貴女に愛してもらえないのは嫌です
鬼灯「Aさん、この前の話、考えてくれました?」
貴女「あー、だから…その話は…」
鬼灯「貴女がいないと、私はまたどこかでケガをしそうです」
貴女「わぁぁ!それは困るぅぅ!分かった、分かったよぉ」
…少し強引でしたかね
でも、Aさんを恋人にするのに
こぎつけました
それからは、夢のような日々
私がケガをすると、Aさんが手当てしてくれる
…まぁ、自分でやってるんですがね
手当てしてくれたあとの、その心地よさ
これがもう…!
跡になるのなんて構わない
私はひたすら貴女が欲しい、それだけです
貴女と愛し合った時もまた、
幸せな時間です
鬼灯「貴女なしでは、私はダメです、本当に」
貴女「もう…鬼灯さんたら」
今や私を、愛しさがこもった目で見る彼女
ああ…!これですよこれ!
私が欲しかったのは!
私に向けられる、愛しげな眼差しと心!
私の、私だけの特権!
愛してますよ…Aさん
この話の鬼灯さんは、
自傷型が少々と依存型が大部分です
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時