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小話 寝取られて…〜鬼灯〜 ページ5

貴女「ただいまー」


ここはとあるマンション

Aは、今彼氏と同棲中だ


今日のご飯何作ろう?


そうのんきに思っていた



…中で何があるかも知らず




……何か聞こえる


女の甘い声だ


寂しくてアノDVDでも見てるのかな



貴女「タクヤ?寂しかった…」


言いながらドアを開けた…


そこでは…


今まさにイイ所の彼氏と…


彼氏の上にいた女…


貴女「……マリエ?」


それは、Aの友達だった


貴女「どういう、こと?コレ…」

彼氏「A!あ、いや、これは…」

悪女「A〜ごめんね?こういうことなの」


慌てる彼氏と、悪びれもしない女


貴女「どうして……」

彼氏「ごめん!Aが優しいから、つい…大丈夫だろうと…」

貴女「……そ、そっか…」


ただの気の迷い…


シーツも洗うか買い替えるかすればいい…


二人を許そうと思った…


次の言葉がなければ


悪女「アタシ、前からこの人いいと思ってたの!」

彼氏「ごめん、A……別れよう」


そう言って彼氏にぴったりくっつく女

申し訳なさそうに別れを告げる彼氏



自分が彼氏を寝取られた…


そう気づくのに少し時間がかかった


自分がそうなるとは思ってなかったから



Aは何も言わず、部屋を出た


合い鍵を玄関に置き、とぼとぼと外に出る


Aは、公園のベンチに座り、涙に暮れた


こんなことって…


大好きだった彼氏が

他の女に、しかも寝取られた



まだ許すこともできたのに

別れを告げられた


もうこれからどうしたら…


???「もしもし、そんなところで寝ているとカゼを引きますよ」


低い声が聞こえた

いつの間にか寝ていたようだ


見ると、ひとりの男がいた


切れ長の目が、Aを見つめる


貴女「…いいの、私行くとこないから」

???「なら、私の部屋に来ませんか?」


ツリ目の男は、Aの手を取り立たせ

部屋へと連れて行った


彼は、加々知といった


Aが事情を話すと、彼はため息をついた


加々知「その彼氏アホですね」

貴女「アホて…」

加々知「ちょっと迫られただけで、あっさり乗り換えるんですから」


私ならそんな思いさせないのに…


加々知は呟いた


その後、


貴女「あ…」


Aは彼に甘く抱かれた


Aに新しい恋人ができた瞬間だった

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時

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