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小話 奪われたアレコレ〜鬼灯〜 ページ37

貴女side


私、Aは幸せだった


愛しい彼氏と、幸せな毎日


結婚資金を貯め、未来のために備えていた




貴女「……ん?」


ある日、気がつくと私は、


見知らぬ場所にいた


両脇を、ゴツい人につかまれ、

目の前には…


赤いトトロ?


貴女「あの…ここ、どこですか?」

??「ここは閻魔殿、貴女はこれから裁判を受けるのですよ」


…裁判?


私、何かしたっけ


??「ここにいるのは、かの閻魔大王です」


え…閻魔大王?

それって、死後の…


??「貴女、死んだ人、つまり亡者なんですよ」


黒い鬼さんが言う

鬼灯「私は閻魔大王第一補佐官、鬼灯です」

貴女「あ、どうも…」


第一補佐官…すごそう


って…死んだ?


今、私が死んだって?


貴女「え、私死んでなんか…!」


でも、閻魔大王がここにいるということは夢じゃない


大王「君、名前は?」

貴女「Aです」


ここは素直に言っとこう


でも、私…


貴女「死んだ…なら何で?あ、食中毒かな?」

鬼灯「何なら見ます?」


黒い鬼さんが、リモコンを出し、ピッ、とつけた

浄玻璃の鏡というらしい


…アレ、リモコン式なんだ、テレビみたい


で、映ったのは食事のときの映像


あの時婚約祝いのご飯中で

普段食べないようなの食べてたから

何かに当たったのかも


で、私だけ…


あー、なんてこった

彼氏をひとりにしてしまったぁぁ


鬼灯「現世も見れますよ」

貴女「見れるの?じゃあ見たい」


ピッ


あ、私の愛しい彼氏だ!


急に置いてっちゃってごめんねぇ


あれ、けっこう元気そう?


悲しみに沈んでるかと思ったら…


でも、元気そうで良かった


割と早くに立ち直ったんだ



うん、前を向いておくれ


貴女「あれ、車なんか持ってたかな彼」


見たら、見たことない、いい車


私との結婚資金で買ったのかな


未来の嫁さんが死んじゃったんだもんね


彼も貯めていたんだろうな


それで買ったんだ、きっと


資金は自由に使うべきだ、うん



そのあと、私のことを詳しく調べるとのことで

私は別室で待機になった

続き→←小話 危険な賭け〜鬼灯〜



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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時

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