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続き ページ35

鬼灯side

鬼灯「(早く見つけなくては)」


確かに彼女は亡者

傷もしばらくすれば癒える


しかし、獄卒でもある

なので他の亡者より治りは遅い


探していると、荒い息づかいが聞こえました


…いた


Aさんだ


苦しそうだ


鬼灯「Aさん…!」

貴女「なんで、見つけちゃう、かなぁ…」


バタンッ


鬼灯「Aさんッ!!」



私はAさんを病院に運んだ



彼女は、しばらく意識不明だった



たくさんの獄卒が、時間を見つけて見舞いに来た

一番多く来ていたのは、私だった


傷は治ってきていたAさん

だが、意識が戻らない


鬼灯「………」


私は、おもむろに


Aさんにキスをした



すると…


ぱちり、とAさんの目が開いた


鬼灯「Aさん…!」

貴女「……」


Aさんは黙っている

いや、痛くて話せないのか…?


いや、それより、あの事を話さなくては


鬼灯「Aさん、ごめんなさい!」


私は頭を下げた


ぽかんとするAさん


鬼灯「本当は貴女が何もしていないことは知ってたんです!」


そう、知っていた

何度も、Aさんを助けようと思った


しかし…

貴女「じゃあ…なん、で…」


あ、しゃべってくれた

私はすべてを話した


ヤナ子さんに言われたんです…

言う通りにしないとAさんがどうなるか分からないと…


怖かった…

Aさんが、

どんなひどい目に合わされるのかと…


でも、結局Aさんは追放された


ヤナ子さんは、貴女を追い出して

自分が後釜に収まりたかっただけ


自分の楽園を作りたかっただけだったんです


そして、衝撃の事実…

あの龍神を怒らせたのも、ヤナ子さんでした


龍神は分かっていたんです


ヤナ子さんがひどいことしたこと

ひどいでっちあげしたこと

…貴女を苦しめたこと


そのことで、私たちも同罪と、罰しようとしたんです


それを貴女が止めたので、龍神は驚いてました


そして、龍神は、罰の代わりに

貴女を今後も守れと言ってきたんです


もちろん守りますとも


だって…


愛しい人なんですから


その後、Aさんは退院


獄卒にも戻ってきました



ちなみに、悪女さんは

地獄の、鬼も寄りつかない場所に左遷され


もう閻魔庁に来ることはできませんでした


つまりは出禁です



悪女の名前ですが
嫌(や)な子、ということでヤナ子です
単純にしたのですが
もし同じ名前の方いたらごめんなさい💦

小話 危険な賭け〜鬼灯〜→←小話 自己犠牲〜鬼灯〜



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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 反応集 , 短編集
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時

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