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貴女「それに旦那さまも早く契約切りたいとか言ってたじゃないですか」
聞かれていたのか
貴女「あれはつまり、私と早く離れて自由になりたい、ということでしょ?」
…そうじゃない
そういう意味じゃない
貴女「静かにしてくれます?私これからカウントダウン見るので」
見ると、画面には時計が出ていて、
少しずつ減っている
貴女「あ、そろそろかな」
5…
4…
3…
2…
1…
パカーン
ハッピーニューイヤー!!
貴女「明けまして…」
鬼灯「結婚して下さいっ!!」
ビクッ!
貴女「え、あ、…なに…」
鬼灯「私と!結婚して下さいっ!!」
午前0時にもかかわらず、鬼灯は叫ぶ
一年の福は元旦にあり
鬼灯はこれを狙っていたのだ
鬼灯「まさか正月元旦から、別れ話とか言わないですよね?」
貴女「…ずるい」
鬼灯「言っておきますが、OKしてくれるまで大声で叫びますので」
貴女「(どこのロミオだ)」
鬼灯の気持ちは嬉しいが、
あの女獄卒のことが気にかかる
貴女「……」
鬼灯「あの人のことなら、心配ないですよ」
実は鬼灯、あの女獄卒に会って話をつけた
鬼灯『私の妻になる人を遠ざける気なら、貴方の黒歴史すべて全国放送します!』
女獄卒『〜〜〜っ』泣
愛しい彼女に危害がないよう、けん制した
女性に優しい彼だが、事と次第による
そして…Aの答えは…
貴女「よろしくお願いします、旦那さま」
鬼灯「できれば鬼灯と呼んで下さい」
ガチの夫婦になるなら、やはり名前で呼んでほしい
貴女「鬼灯……さま」
鬼灯「鬼灯」
貴女「…鬼灯、さん、…これ以上は…」
鬼灯「……いいでしょう」
鬼灯は、それで納得した
かくして、晴れて本当の夫婦になったふたり
契約からの本当の愛
ちなみに、ドライだったAは
鬼灯によってしつけられ
すっかり甘々になったそうな
契約婚のマンガからです
契約だったのに色々芽生えちゃった、的な
イメージ→「間違いで求婚された女は一年後離縁される」
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時