小話 婚約発表〜鬼灯〜 ページ17
貴女side
それは、突然だった
閻魔大王が、鬼灯さんのためのパーティーを開いたと思えば
鬼灯「今日は、私の婚約者を発表します」
と鬼灯さんが言った
何かと思えばそんなことか
私には関係ない話だな
あ、やることあるんだった
私は、くるりと背を向け
立ち去る
はい失礼、通ります
鬼灯「……」
その背を
鬼灯さんが
悲しげに見ていたことに気づかずに…
貴女「ふー、おしまいっと」
やり残したことを片づけ、息をつく私
ふと、誰かにぶつかった
貴女「あ、すいません」
見上げた先には…
鬼灯さんだった
悲しげな目で、私を見る
鬼灯「Aさん…ひどいじゃないですか」
貴女「ひどい?」
何言ってんだこの人
鬼灯「何であの場にいてくれなかったんですか」
貴女「いや、関係ないと…」
鬼灯「私と貴女の婚約の場に!主役がいなくてどうするんですか!!」
今なんて言ったこの人?
私と鬼灯さんの婚約??
貴女「あの…そんなの一言も…」
鬼灯「内緒にしてたんですよ、驚かせたくて…」
どうやら鬼灯さんは
サプライズ的な感じで
告白プラス婚約発表をしようとしていたようだ
その相手の私が会場を出てしまい、
どうすればいいか分からない状況に
なってしまったようだ
貴女「…それ自分だとは思わないし、普通」
鬼灯さんはモテるから
それは私!!と思う人もいるだろう
だが私は仕事一筋
結婚などしている場合じゃない
そもそも私には願望がない
鬼灯「…私よりも仕事が大事ですか」
あ、なんか鬼灯さん泣きそう?
でも悪いね、
鬼灯「貴女が私を見てくれないなら、貴女を閉じ込めて仕事させません!」
な、何言うんだこの人
鬼灯「貴女が大事にする仕事なんて、他の獄卒に任せて私を見なさい!」
そ…そんなにか…
仕事にさえ嫉妬するのか
鬼灯「でなければ…」
貴女「わ、分かった分かった、受けるよ」
鬼灯「本当ですね?(よっしゃ言質とった)」
な…なんか副音声聞こえた気がするが…
そんなに言うなら…
結局私は
中断されていたパーティーに引っ張り出され
みんなの目の前で
それを受けることになった
その後は
ちゃんと鬼灯さんを好きになった
こんなに思ってくれるなら
悪くない、と思った
これもマンガのオマージュです
自分は違うと思ったら
まさかの自分…的な
ちょいヤンデレ?
イメージ→「脇役令嬢とヒロインの妹」
小話 契約婚〜鬼灯〜→←小話 私を見て〜鬼灯〜(鬼灯ヤンデレ)
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時