小話 夢主と異世界の子〜鬼灯〜 ページ15
貴女side
目の前で鬼灯に抱きつくひとりの女性
置いてきぼりの私
なぜこんなことが起きているのか…
数日前のこと
異世界から女の子がやってきた
彼女の名は、ユカリ
ユカリさんは、私に見せつけるように鬼灯さんに抱きつき
意味ありげな笑みを向けてきた
鬼灯さんと私は恋人だ
でも…もしかしたら…
もう終わりなのかも
大王「じゃあさ、鬼灯くんに選んでもらえば?恨みっこなしでさ」
…この人、鬼灯さんが嫁取りするなら誰でもいいのか
貴女「大王…そんな無責任なこと言うとは思いませんでした」
結果はわかってる
私は負けるんだ
大王「ちょ、ちょっと待って!わしも鬼灯くんはAちゃんを選ぶと…!」
その声を無視し、私は桃源郷に向かう
今日は薬をもらいに行く日なのだ
桃源郷で薬を買って帰ると、
??「Aさん…!」
鬼灯さんがいた
…ユカリさんも一緒だ
鬼灯「ひとりで桃源郷行かないでと、言ったでしょう」
貴女「私たち、もう終わったんでしょ」
鬼灯「何をバカなこと言ってるんですか…」
ユカリ「鬼灯さ…」
スッ
鬼灯さんは、
ユカリさんが腕をつかもうとしたのをかわし、
鬼灯「私が大切なのは…貴女ですよ」
そう言って私の手を取った
貴女「……!」
ユカリ「なっ、なんでですか鬼灯様!」
鬼灯「私とAさんは恋人、この結果は当たり前ですよ」
ユカリ「でも!嫌がらなかったじゃないですか!」
ユカリさんは分かってない
鬼灯さんは、女性に優しい
乱暴に振り払えなかっただけということ
ただ、その心は別だということを
嫌がらないのがイコール好き、とは限らない
ユカリ「鬼灯様!アタシを選んで!」
鬼灯「しつこい人は嫌いですよ」
ズバッと言う鬼灯さん
ユカリさんは、泣いてどこかに行った
貴女「鬼灯さん、あの…ありがとう」
鬼灯「それよりも、心外だったのは…貴女が私を信じてくれなかったことですよ」
貴女「…ごめん」
鬼灯「罰として、今日は帰しませんからね」
その夜、言葉通り帰してもらえなかった
ついでに、無責任発言をした閻魔大王もボコられた
ちなみにその後、ユカリさんは
白澤さんの愛人のひとりになったとか
こういうマンガもありました
てか異世界からの自称ヒロイン、
強引すぎ…
イメージ→「王妃様は離婚したい」
小話 私を見て〜鬼灯〜(鬼灯ヤンデレ)→←小話 売れっ子〜ピーチ・マキ〜(百合)
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時