小話 探し人〜鬼灯〜 ページ2
貴女「…参ったなぁ」
Aは、衆合地獄の路地裏に身を潜めていた
なぜかというと…
見た先に
彼女の人相書きがあるから
・・・・
この者を見つけた者に○○万円
懸賞金までかけられている
そんなに私を…
…罰したいのか
貴女「(…私は、無実なのに…)」
彼女がこんなことになったのは…
とある一人の女獄卒が原因だった
その女獄卒は
カッターキャーしたり
Aのデタラメな噂を流した
みんなそれを信じてしまい、
失望されたAは
閻魔庁を追われた
もう二度と戻ってくるな
そうつけ足されて
貴女「(…なのに人相書きって、どういうこと?)」
戻ってくるなという割に
人相書きで探している
…矛盾してないか?
あ、そうか
きっとあの女獄卒が
自分を処刑でもしないと怖いとか
言ったのかもしれない
貴女「(心配しなくても、もう戻らないし、顔を合わせることもないよ)」
二度と…ね
内心そう思ったとき、
近くにいた獄卒の男がAに気づいた
獄卒「…あれ、あんた…この人相書きの子に似てるような…」
やばい、と思ったA
そっと袖で顔を隠し、
貴女「あらやだ、他人の空似ですわ」
と言った
獄卒「そっかぁ、ごめんな」
貴女「いえいえ、それでは」
Aは
どこぞの令嬢のように
その場を去った
早く遠くに行こう
誰か知り合いと顔を合わせる前に
Aは目立たないように
裏道を通り
衆合地獄の刑場へと出た
たまにちょっかい出してくる
ハレンチ亡者をボコりながら
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月18日 7時