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小話 あなたと一緒に〜鬼灯〜 ページ8

閻魔大王第一補佐官、鬼灯

彼はとにかく人気だ

彼に想いを寄せる女獄卒も少なくはない

ここにもひとり…

Aもまた、そうだった

だが…


貴女「鬼灯さ…」

女獄卒1「鬼灯様〜!」

女獄卒2「ちょっと!邪魔よ!」


…話しかけようにもコレだ

仕方なくAは、茄子や唐瓜を通して書類を渡していた


茄子「Aさん、鬼灯様にアタックしないの?」

唐瓜「このままだと、鬼灯様取られちゃうぞ?」

貴女「鬼灯さんが幸せなら、それでいいよ」

唐瓜「……」


ある日…

どこかに電話しているA


貴女「…うん、分かった、入り口で待ってて」


ピッ


茄子「Aさん、誰から?」

貴女「義経くん、桃源郷に薬頼んであるの持ってきてほしいって」

茄子「何でAさんが?」

貴女「何かね、桃源郷も手が一杯で、配達行けないんだって」

鬼灯「私も行きます」


突然の鬼灯の同行

Aは戸惑いつつも了解した


薬の配達後…


貴女「ありがとう鬼灯さん、そいじゃ」

鬼灯「待って下さい、言いたいことがあります」


Aの腕をつかみ、鬼灯は言った


鬼灯「Aさん、なぜ私のそばにいてくれないんですか」

貴女「…私じゃなくてもいいでしょ」

鬼灯「…なぜ、そんな事を言うんですか」


悲しげな声で、鬼灯は言う


鬼灯「私のこと…嫌い、なんですか」

貴女「好きだよ、でも鬼灯さんは人気者だもの」


自分が入る隙はない、とAは思った


貴女「…鬼灯さんにはいい人と幸せになってほしい」


Aがそう言うと、鬼灯は叫んだ


鬼灯「…そのいい人は貴女じゃダメなんですか?」

貴女「え…」

鬼灯「…貴女と一緒に幸せになるのはダメなんですか!?」

貴女「な、何言って…」

鬼灯「…寂しかったんですよ…貴女が書類を届けに来てくれなくて…」


茄子が「これAさんからです」と言うたび、

胸が苦しくなった鬼灯


貴女「アレは仕方なく…」

鬼灯「私の幸せを願うなら!どうしてそばにいてくれないんですか!」


鬼灯はついに我慢できず彼女を抱きしめた


鬼灯「貴女が好きなんです、貴女と一緒がいいんです」

貴女「鬼灯さ…」


鬼灯はAにキスをした

甘い時間だ


その後…


鬼灯「義経公…なぜAさんの番号知ってるんですか」

義経「え、それは…」

鬼灯「ぬけがけは許しません」

義経「鬼灯様、ちょ、待っ、誤解…うわぁ〜!」


鬼灯と義経のおいかけっこはしばらく続いたという


寂しがり鬼灯さん

小話 追放されたのちに〜鬼灯〜→←小話 自分の特権〜鬼灯〜



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(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

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