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小話 自分の特権〜鬼灯〜 ページ7

鬼灯「……Aさん、どういうことですか」


鬼灯が何やらイライラして言った


貴女「何が?」

鬼灯「白澤さんに膝枕されてたのは、どういうことですか!」

貴女「膝枕?あー、アレは…」


それは少し前…

耳に違和感を覚えたAが、白澤に相談した時


白澤『…あぁ、これ虫入っちゃってるね、取ってあげる』


それで、彼の膝を借り、取ってもらっていた

それを鬼灯は目撃したのだ


鬼灯「膝なら私のを貸すというのに…!」

貴女「…あの、別に私が甘えてたわけじゃ…」

鬼灯「当然です!白澤さんに甘えるなんて冗談じゃないです!」

貴女「…あの、鬼灯さん?」

鬼灯「他にも…!」


鬼灯が見たもの、その2

食堂で…


茄子『わぁ、Aさんのおかずおいしそう』

貴女『ちょっと食べる?』


はい、あーん


茄子におかずあげてた事件


貴女「あ、見てたんだ…」

鬼灯「他にも…」


唐瓜への急接近(角のゴミ取ってた)

シロのなでなで


色々目撃した鬼灯


貴女「あー…っていうか鬼灯さん、それで怒ってる…?」

鬼灯「当たり前です!」

貴女「何で?」

鬼灯「…私の、特権…」


見たものそれらに、鬼灯は嫉妬していたのだ


特に白澤の件は…

奴がどんな顔していたか知らないのか、

と鬼灯は思った


鬼灯「それに貴女、私に甘えてくれないじゃないですか」


彼女は肩に頭乗せることもしない

頼ることもしない

それが彼には辛かった


貴女「いやー、忙しい人に甘えるなんてできない…」

鬼灯「私がどんな思いでいたか…!」


くぅっ…と拳を握る鬼灯


果てはリリスやお香にすら嫉妬していた

女性同士とはいえ、スキンシップがアレだったからだ


特にリリスはハグもする


羨ましかった

自分もそうしたい、と思った


貴女「ほ、鬼灯さん?おーい…」

鬼灯「…あぁ、失礼、とにかく、もっと私を頼っていいのですよ、ということです」

貴女「はぁ…今後はそうします…」


鬼灯の言葉に、Aは甘えることにした


その後…

重いものを持ってもらったり

疲れた時に肩を借りたり


鬼灯は密かにガッツポーズした

これだこれ、こういうことだ、と喜んだ

そして、距離を縮めたある日…


鬼灯「Aさん、好きです」


思いを告げた

もちろんAはOKした…照れながら

ただ彼女は、それが鬼灯の作戦とは知らなかった

もっと頼れと言い、気を許した彼女に急接近

それが彼の手の内ということを




甘えてほしい鬼灯さん
策士です

小話 あなたと一緒に〜鬼灯〜→←続き



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(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

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