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小話 特殊な力 ページ48

貴女「じゃ、行ってきます!」


そう爽やかに言い、桃源郷へと向かうひとりの獄卒

この獄卒、Aは他の獄卒とは少し違う

エスパーな力が使えるのだ


サイコキネシス

透視

読心術


よく使うのはテレポートと空中浮遊

Aは、それらを移動手段にしていて

シュン、と行ってビュン、と帰るのが得意だった

今日もまた、サクッと用事を済ませ帰ってくるA

すぐ帰るAに、白澤がもう少しいてとゴネたこともあったそうな

だが、Aはそれをやりがいにしていた



貴女「な、なんで!?」


ある日、Aが力を使おうとした時…

力が一部しか使えなかった

テレポートも空中浮遊、ダメ

Aが主に移動手段にしている力を中心に封じられた


貴女「なんでこんな…」


Aは原因を考えた


貴女「…あ、そういや…」


昨日、鬼灯からブレスレットをもらった

キラキラしてキレイなもの

コレをつけてから、何か力が抜ける気がする

外そうとした、だが外れない

すると鬼灯が来た


貴女「鬼灯さん!力封じたのってコレ?」

鬼灯「そうですよ」

貴女「外れないんだけど」

鬼灯「それは私にしか外せません」

貴女「じゃあ外してよ」

鬼灯「嫌です」

貴女「なんで!」

鬼灯「それをつけていないと、貴女すぐどこかに行くじゃないですか」

貴女「だって仕事だし、アレ使った方が早いし」

鬼灯「…嫌なんですよ」

貴女「なにが?」

鬼灯「私を置いてきぼりにするその力が、嫌だったんですよ!!」


力強く言った鬼灯


貴女「なにそれ、まるでずっと一緒にいたいみたいじゃ…」

鬼灯「そういう意味で言ったんですが?」


鬼灯の言葉に赤くなるA

つまりテレポートを封じたのは…

鬼灯は、呆然とするAに、ぐっと近づいた


鬼灯「…辛かったんですよ、貴女があっちへこっちへ行くたびに…」


話しながら、ぐぐぐっと接近する鬼灯

しまいにはAの唇を塞いでしまった

ものすごく自然に

ものすごくセクシーに

あっという間にAを自分のペースに巻き込んだ

もう逃げられない


鬼灯「…このまま私のものになりなさい」


めっちゃ色っぽく、鬼灯は言う

その色香に抗う術などなかった


そのまま、Aは鬼灯にいいようにされた

身も心も甘々に溶かされた


その後

付き合うことになった二人

本当は鬼灯の方が魔術師なのでは…?と思うAだった



エスパーな貴女
ただ、恋心は読めないんです
(ニブニブ)

小話 ひとりで〜鬼灯〜(❈)→←続き



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(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

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