小話 半分はこちらに〜鬼灯〜 ページ40
それは、とある町…
Aという娘が母親と共に暮らしていた
浄玻璃の鏡でAを見た鬼灯
一目惚れだった
しかし、現世の者を地獄に連れてくるのは…
ある日…
地獄にAが来た
不慮の事故だった
しかし、お迎え課の手違いがあったようで、まだ生き返れるチャンスがあった
体がまだ残っていたので、仮死状態に近い状態だ
帰れると分かり、安心するA
残された母親を心配していたのだ
しかし、諦めきれない鬼灯
せめてもと、卵を彼女に差し出した
パクッ、と食べるA
彼女の好みの味付けにしてあった
ごちそうさま、と言って帰った
大王「鬼灯くん、今のって…」
鬼灯「しーっ」
現世に戻ったA
娘が目を覚まし喜ぶ母親
しかし、何か変だ、と思った
貴女「鬼灯さんがくれたゆで卵、おいしかったの」
母親「…食べたの?A」
貴女「?半分だけ…」
あの世の物を口にした者は、もう戻れない
臨死体験をしている者ならなおさらだ
鬼灯が食べさせたのは脳吸い鳥の卵
その半分
半分だけだと、1年の後半は鬼灯のもと
つまり冬は地獄で過ごすということになる
貴女「ごめんなさい、ママ」
Aは、冬の間は地獄で過ごすことになった
母を悲しませないよう、彼女は現世に出ては手紙を出した
鬼灯さんの気持ちは本物、だから安心して
彼に愛されて私も幸せだよ
娘の気遣いにホッとする母親
その後母親がこちらに来ると、鬼灯は卵をAにまるごと食べさせた
これでもう完全にこちらの者
その後、鬼灯とAは結婚した
もいっちょギリシャ神話パロです
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善(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時