検索窓
今日:38 hit、昨日:1 hit、合計:12,041 hit

続き ページ36

加々知とのデートは、すごく楽しかった


そんなある日…


男「お、Aじゃん」


かつての婚約者が、ひょっこりと現れた


貴女「…どちら様?」


そう言うように、加々知に言われていた


男「やだなぁ、元カレの顔も忘れたのかよ?」

貴女「…さようなら」


ドライにそう言い、背を向けるA

男は追ってきた


男「なぁ〜怒んなって、お前のことフッたのマジ後悔してて…」


Aは無視して歩く


男「…ちょっと聞けって!」

貴女「さようなら」

男「…っお前なっ…!」


その時、声がした


???「どうしました?」


今や愛しいバリトンボイス


貴女「…加々知さん!」

男「加々知…?……!!」


男はその名を聞いて青ざめた

嬉しそうに駆け寄るA

加々知は彼女を愛しげに見たのち男を見た


加々知「彼は…」

貴女「元カレ、しつこいの」

加々知「元カレ…貴女あの人を恋人にしてたんですか」


どうやら男を知っているようだ


男「ひっ…!A、お前まさか…」

加々知「チッ!」


加々知は男に聞こえるように舌打ちした

ビクッ、と肩を跳ねさせる男


加々知「元カレの分際で、Aさんの名をなれなれしく呼ばないで下さい!」


怒りの形相で加々知は言う


加々知「ダメじゃないですかAさん、よりにもよってあんなの彼氏にしちゃ」

貴女「…?」

男「あ…その、ヨリを戻…」

加々知「…あ?」


鬼の形相…まさにそんな言葉がぴったりな顔で、加々知は言った


加々知「ヨリを戻す?貴方と戻すAさんはいない!!」

男「ひっ!」

加々知「あんまりふざけたこと言うと…舌抜きますよ?」

男「ヒィィィーっ!!」


男は悲鳴を上げて逃げていった

それを見送ったのち、Aはたずねた


貴女「加々知さん、彼のこと知ってるの?」

加々知「えぇ、アイツは…」


聞けばあの男は、会社でも有名なプレイボーイで、女を何度も変えていた

その中にAもいたと思うと、はらわたが煮えくり返る思いだった

加々知とも顔見知りで、酒の席でよく一緒になった

ちなみに男が逃げたのは、加々知がだいぶ上の人だったからだ


その後、加々知は自分の正体を明かした

自分は実は地獄の鬼で、鬼灯だと

愛しい人に隠し事はしたくなかった鬼灯

もちろんAはそんなの関係なく

今日も彼と甘い時間を過ごすのだった



色々すごい加々知さんこと鬼灯さん
「元カレの分際で〜」ってカッコいいこと言わせたかったんです

小話 侵略〜鬼灯〜(クロスオーバー)→←小話 捨てられ、のち甘々〜加々知〜(❈)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , 反応集 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。