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小話 婚約破棄からの溺愛〜鬼灯〜 ページ32

ここは地獄のとある場所…

今、とある女性が窮地に立たされていた


その女性の名は、A


男は地獄貴族、そこそこの権力者だ

少し前までその男は婚約者だったが、今それは破棄された


理由は…


その男のそばにいる可憐な女性

彼女をいじめた疑惑があるからだ


もちろん身に覚えがない

だが男とその女性は、どうしてもAを悪役にしたいようだ

周りからは嘲笑の声

ふと見ると、女性はニヤリ、と嫌な笑みを浮かべた

Aはうずくまり、悲しみに震える


男「その姿を二度と見せるな!出ていけ!!」

貴女「っ……」


耐えられなくなり外に飛び出した



しばらく走り、今あったことを思い出し泣き出す

すると…


??「どうしたのですか?」


突然聞こえたバリトンボイス

振り返ると、そこに一人の鬼がいた

黒くさらりとした髪、額に一本の角

切れ長の目

赤い襟の黒い着物を着こなしている


貴女「…?」


Aは、知らない姿にきょとんとした

だがとりあえず、今しがたあったことを話した


鬼灯「それは災難でしたね…あぁ、泣かないで」


鬼灯はAの涙を拭った


鬼灯「ならば…」


彼はAの、その手を取った


鬼灯「私が貴女をもらい受けます」

貴女「……!?」


その言葉にAは困惑した


鬼灯「行きましょう」


Aの背中に優しく手を添え、鬼灯は彼女とともに歩き出す

朧車に乗り、二人で出発する

その車内で、鬼灯は聞いた


鬼灯「ところで、貴女のお名前は…」

貴女「あ…A、です…」


おどおどしながら、彼女は名乗った


鬼灯「そんなに怯えなくて大丈夫ですよ」


優しく、鬼灯は言った

貴女「あ、の…私、あなたのこと、よく、知らなく、て…」

鬼灯「私のことを知らない人もいます、無理もないですよ」


鬼灯は彼女の肩に手を置いた


鬼灯「ただ…そんなに怯えられると困ります」

貴女「あ、…ごめんなさい…」


Aは少し力を抜くことにした

その後、閻魔殿に着いた二人

Aは閻魔殿に部屋をもらい、鬼灯と共に暮らすことになった


鬼灯たちは、Aがどんな目に遭ったのか知った


婚約者は高飛車でワガママ

あの女性からは嫌がらせを受け

あげくにあの仕打ち


大王「…ひどい話だねぇ」

鬼灯「Aさん、すぐ私と婚約を…」

貴女「ありがとう…でも、今は保留で…」

大王「めでたいけど急すぎるよ鬼灯くん」


Aはさっき婚約破棄されたばかりで、すぐに新しい婚約する気にはなれなかった

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 反応集 , 短編集
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(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

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