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小話 テント〜鬼灯〜 ページ29

ある日…

大王は何の気なしに聞いた


大王「そういえば、Aちゃんの部屋ってどこだっけ?」


すると、Aは言った

貴女「私、テントです」

・・・・

!?


唐瓜「テ、テントぉぉ!?」

鬼灯「……」


彼らの反応に、きょとんとする彼女


貴女「……そんなに驚くこと?」

唐瓜「テントで生活ってマジか!」

大王「獄卒はみんな部屋あるよ?」

貴女「…?全部埋まってるって聞いたから…」

大王「そんな人気ホテルじゃないんだから…」

貴女「案外悪くないですよ」

茄子「ねぇ、テント見たい」

貴女「いいよー」


Aは自分のテントにみんなを案内した

閻魔殿の庭にぽつんと一軒家…ならぬテント

そこそこの大きさのテントだった

中をのぞくと、必要最低限に抑えた物があった


大王「Aちゃんの荷物、あれだけ?」

貴女「テントだと余計なの持たなくていいから楽は楽です」


納得している様子のA

しかし、鬼灯は違っていた…


ある日、彼女がテントに戻ろうとした時…

そのテントがなく、慌てて鬼灯に相談に行く


鬼灯「あ、ちょうど良かった、来て下さい」


鬼灯について行くと、そこには…


貴女「部屋?誰の?」

鬼灯「開けてみて下さい」

鬼灯に言われて開けてみると…


なかなかの広さと、Aの好む色合いの家具


鬼灯「貴女の部屋ですよ」

貴女「…!」


知らない間に、部屋作りがされていたようだ

するとそこに、みんながやってきた


大王「ビックリした?Aちゃん」

貴女「…もはや感動してます!」

大王「部屋の場所はね、鬼灯くんが決めたんだ」


ここ!って譲らなくて、と笑顔で言う大王

確かに、鬼灯の部屋から近い

家具を選んでくれたのは唐瓜


茄子「あとは、コレで完成」


そう言って茄子が出したのは、ドアプレート

彼女の好む柄で、茄子が作ってくれたようだ

そっと受け取り、それをドアにかける

Aの部屋が完成した瞬間だった


貴女「…みんな、ありがとう!家具、大事に使うね!」

茄子「あ、そういやテントは?」

鬼灯「アレなら処分しました」

大王「えぇっ、そんな勝手に!」

鬼灯「だってその方が、Aさんをテントに取られなくていいじゃないですか」


実はテントに嫉妬していた鬼灯

彼女を自分から遠ざけるテントが憎かったようだ

苦笑いするA


その後、その部屋で過ごす


ちなみに、

部屋が埋まってるというデマを流した獄卒は、

鬼灯にボコボコにされたそうな



テント暮らしの貴女

小話 暴君暗君〜鬼灯〜(クロスオーバー)→←小話 怖がらないで〜鬼灯〜



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(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

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