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小話 怖がらないで〜鬼灯〜 ページ28

鬼灯「Aさん、この書類を……」

貴女「ヒッ、はいぃ!」😰

鬼灯「……」


鬼灯は困惑した

彼女はいつもこうだ

自分に対して怯える

何かしてしまったのだろうか、と考える鬼灯

まぁ仕事に支障がなければいい

……そう思っていた


しかし…


大王や茄子たち、シロたちと笑い合う彼女

他の獄卒とも、しまいには白澤にまで…

自分には向けてくれないその笑顔


鬼灯はだんだん納得できなくなってきた

なぜ自分だけがその中に入れないのか


ある日、鬼灯はAを部屋に呼んだ

怯えながらも鬼灯の部屋に来たA


鬼灯「来ましたね…」

貴女「あ、の…ご用件は…」

鬼灯「単刀直入に聞きます、貴女なぜ私を怖がるんですか」

貴女「え、っと…」


今この時も、Aは小刻みに震えていた

帰りたい、と顔に出ていた

鬼灯はそれを見て、胸がちくりと痛んだ


貴女「こ…この前…」


震えながらの彼女が言うには…

鬼灯が大王や他の獄卒を叱責しているのを見て、それで怖くなってしまったそう

その時の顔もかなり怖かったそうだ


貴女「し…失敗したら、私もああなるのかなって、こ…怖くて…」

鬼灯「あぁ…そういう事でしたか」


鬼灯は、その現場を見られたことと

自分が彼女にひどい罰を与えると

誤解されていたことを理解した


鬼灯「ハァ…女性に金棒は振りませんよ」

貴女「そ…そうなんですか?…あの、私からもいいですか…?」

鬼灯「何です?」

貴女「何でそんな事を?あなたはそんなの気にしないかと…」

鬼灯「…それは…」


確かに、どう思われようが、自分には関係ないと思っていた

しかし、大王たちと笑い合う彼女を見て思った


…いいな…と


自分もあの中に入りたい、あの笑顔を向けてほしい

…怖がらないでほしい、と

なぜこう思うのか分からなかった

昔のこともあり蚊帳の外が嫌だったのか


鬼灯「…なぜでしょうね」

貴女「…答えになってな…」


鬼灯はそう言いつつも、Aを抱きしめた


鬼灯「ですが…貴女に怖がられたくないのは確かです」

貴女「…もしかして私、何か誤解しちゃってました?」

鬼灯「…えぇ、そうですね」

貴女「…ご、ごめんなさい…」


腕の中で縮こまるA

とりあえず誤解は解け、彼女は普通に接するようになった

鬼灯が自分の恋心に気づくまで、あと数日…


恋してるの無自覚鬼灯さん
ちなみにこのあと恋仲になります

小話 テント〜鬼灯〜→←続き



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(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

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