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小話 二人だけの秘密〜丁、鬼灯〜 ページ15

鬼灯side


それは、はるか昔…

山奥の小さな村…そこには村人たちと、少年少女がいた


私は丁、少女はAといった


私たちは、村人たちから疎まれていました


孤児…ただそれだけで


そんな二人は…


貴女「丁くん、丁くん!」


少女が私を呼ぶ

行くと、そこには…つやつやと育った野菜たち


丁「Aさん…これどうしたんですか」

貴女「育てたの、湧き水で」

丁「湧き水?」

貴女「うちの近くに湧き水を見つけて、試しに種撒いて育ててみた」


そしてこの艷やかさ


貴女「一緒に食べよ?」

丁「いいんですか?」

貴女「丁くんだから、なの!」


そう言って、彼女は内緒のポーズをした


貴女「二人だけの秘密ね」

丁「…!はい!」


私たちは、野菜を食べました

みずみずしくておいしかったです


ある日…


子供1「なぁ…丁のやつ、最近なんかツヤツヤしてないか?」

子供2「どっかでいいもん食ってるのか?」

子供3「孤児のくせに」


その時は、子供のウワサだけで済んでいた


ある日、私は生贄にされた

村人は知らないが、私は鬼になった



時がたち、成長し閻魔大王第一補佐官になった私

ある日、地獄に女性が来た


Aさんというその人


しかし、Aという名前は珍しくない


すると、女性は話し始めた


…そのエピソードは…!


まさか…


鬼灯「貴女…もしかしてあのAさんですか?」

貴女「そうだけど…あなたどこかで会った?」

鬼灯「分かりませんか?私です、丁ですよ」

貴女「…丁…くん…?」


私たちは、再会を喜んだ

改名したことも告げました


鬼灯「貴女、あの後どうしてたんですか?」

貴女「…あの後…」


あの後、彼女は…

私が生贄になったあとも、あの場所で暮らしていた

思い出の場所で


しかし、ある日…


彼女は村人に捕らえられた


誰かが、彼女を野菜泥棒と言った


彼女は違うと、これは育てただけだと言った


しかし誰も聞かず


むしろそれならなぜ我々に分けないのかと責められた

一人占めするとは汚い奴だと

そして彼女は、縛り首になった


薄れゆく意識の中見たのは、

大事な野菜が村人たちに

悪い笑みと共に持って行かれるところだったそう…


そして彼女は息絶えた

私との秘密を抱えたまま…


鬼灯「…そうだったんですか…」


私はAを抱きしめ、そして宙を睨む


…許しません


新たな復讐の理由ができました


そばで茄子さんと唐瓜さんが震えていますが

顔怖かったでしょうか

続き→←小話 お留守番〜鬼灯、白澤〜



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(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

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