検索窓
今日:15 hit、昨日:61 hit、合計:12,079 hit

小話 見捨てないで〜檎〜 ページ12

檎「あー、ダル〜」


衆合地獄の飲み屋

そこで働く檎

働いて…いるのだが、普段はこの通りダラケている

彼は、母親の乳争い、勉強、就活

あらゆることから離脱してきた、究極のなまけ者だ

今日も、彼女とのデートがあったのをすっかり忘れている


貴女「檎ちゃん!!」


その彼女、Aが来た


貴女「今日デートなの、どうしたの!?」

檎「あー、今日じゃったっけ?すまん、忘れとった」

貴女「檎ちゃんいつもそうだよね、予定とかルーズというか」

檎「予定立てるのとか、面倒でのぅ」


……檎は、言ってはならないことを言ってしまった


貴女「……じゃあ、私とのことも?」ボソッ

檎「あん?今何か…」

貴女「もういいっ!」


呆然とする彼を置いて、スタスタ歩き去るA



しばらく、Aとは連絡が取れなかった

檎は不安になった

ある日、たまたまAを見かけ、慌てて声をかけた檎


檎「……お前が離れて分かった、ワシ…」


震える声で、檎は言葉をつむいだ


檎「…お前がおらんとダメだって」

貴女「どうせ稼ぎ頭でしょ」


つん、として言うA

その声は冷たく、檎をさらに青くさせた


貴女「私たち、もう終わりだね」

檎「!!」


一番聞きたくないセリフ

Aは檎にいくらかの金を渡した


貴女「大事なのはこれでしょ?」

檎「…A…」

貴女「私、鬼灯さんとこ行く、そいじゃバイバイ」


そう言って去ろうとするA

檎は急にすごく怖くなった


檎「ま、待っとくれ!」


檎はAの腕をつかんだ


檎「確かにお前は稼ぎがいい、頼りにしとるのも本当じゃ」


震える声で、檎は言った


檎「でも!…お前がおるから楽しいのも本当なんじゃよ」


Aがいるから楽しく仕事ができる

会うのも楽しくないわけがない

金も大事だが、恋人との時間はもっと大事と気づいた檎

何より、今その恋人が離れかけたのが怖かった


檎「…頼む、見捨てんといてくれ…お前に捨てられるんは一番怖いんじゃ…」😣


…出た、涙目

これに弱いの知ってるくせに

ズルい奴


貴女「…まったく、ダメ男め…でもまぁ、今回は許す」

檎「…!あんがとさん」

貴女「でもまた面倒くさがるならいつでも鬼灯さんとこ行くからね!」

檎「…肝に銘じとくわ」

貴女「じゃ、罰としてデート先はあのランドね」

檎「あ、あそこ行くんか…」💧


色々ありながらも、大事な人との時間は大事にしよう、と思う檎だった



檎ちゃんは尻に敷かれるタイプかなと

小話 召喚〜鬼灯〜→←小話 筋トレ〜鬼灯〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , 反応集 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 偽装カレの続きがあったらいいな (12月9日 6時) (レス) @page46 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
- 冨岡さんいいですよね。私の最推しは伊黒さんです。 (12月2日 3時) (レス) @page38 id: e739b2c63b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年11月13日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。