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小話 惚れないために〜鬼灯〜 ページ8

…ふいっ

またAは、目をそらした

目をそらされたのは鬼灯

これで何回目だろう

彼女は鬼灯をあまり見ないようにしているようだった

茄子たちとは普通に接するのに、なぜ…


大王「鬼灯くん、Aちゃんと何かあったの?」

鬼灯「…分かりません」


こっちが聞きたい、と鬼灯は思った


ある時、鬼灯にチャンスが来た

Aと二人になったのだ

早めに離れようとしているAを捕まえ、鬼灯は聞いた


鬼灯「Aさん、貴女私をあまり見ようとしませんよね、なぜですか?」

貴女「…………」


やはり鬼灯の方を見ない彼女

少しして口を開いた


貴女「…惚れないため」

鬼灯「は?」

貴女「私は鬼灯さんとは今の関係でいたい」

鬼灯「それは…恋愛感情を抑えるため、ということですか」

貴女「そういうこと、だから離して」

鬼灯「…………」


鬼灯は、それを聞いて余計離したくなくなった


貴女「…鬼灯さん、離して」

鬼灯「嫌だ、と言ったら?」

貴女「…なんで」

鬼灯「貴女に惚れてほしいから、好きになってほしいから」


惚れたくないA、惚れてほしい鬼灯


鬼灯「それに、気づいてませんか?」

貴女「…何が」

鬼灯「そうやって抗っている時点で、私に気があるってことに」

貴女「…!」


ピクッ、と反応するA

鬼灯はトドメといわんばかりに彼女を抱きしめた

お互いの体温を感じる


鬼灯「私は貴女が好きです…貴女はどうです?」

貴女「わ、私は…」

鬼灯「強がるのはおよしなさい、どのみち無駄ですがね」


鬼灯は自分の方にAを向かせる

彼と目が合い、ドキッとするA

必死に抗い、目をぎゅっとつむると、唇に柔らかな感覚…

鬼灯が、キスしてきたのだ


貴女「!?!?!?」

鬼灯「無駄だと言ったでしょう」


鬼灯はAを抱え上げた


鬼灯「それでも抗うなら…私流にしつけるまでです」


そのまま、その足は自室へ向かう

その日、鬼灯の部屋には甘い声が響いたそうな…


ちょっと素直になれない系な貴女
目を合わせなかったのは、惚れる自分を抑えるためです
気持ちを押し込もうとしていたのもあります

小話 ビリビリ彼女〜白澤〜(クロスオーバー)→←小話 魔女と鬼神〜鬼灯〜



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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 反応集 , 短編集
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年10月14日 8時

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