小話 ぬいぐるみ〜鬼灯〜 ページ46
現世…
Aはいつもと変わらぬ日常を送っていた
今日もまた、「鬼灯の冷徹」のDVDを見て笑っている
貴女「あははっ、何度見ても飽きないな〜コレ!」
その時、玄関から声がした
宅配便だ
配達員「すいませーん」
貴女「お、来た来た」
実は、今日はあるものが届く日なのだ
DVDを一時停止し、玄関に向かう
荷物を受け取り、配達員に礼を言ったのち、箱を開ける
その中には…
貴女「うはーっ、いらっしゃい鬼灯さん!」
それは、鬼灯のぬいぐるみだった
嬉しそうにそれを出すA
フィギュアも好きだが、ぬいぐるみはまた違った良さがある
一緒に寝れるのがやはりいい
DVDの続きを見たあと、大事にケースにしまう
夜には「おやすみ〜」と呟いて眠りについた
翌日…
??「おはようございます、朝ですよ」
貴女「おは…⁉️」
目が覚めたAは、驚いた
ぬいぐるみから声がしたのだ
しかもこのバリトンボイスは…
貴女「え…まだ夢の中?」
??「寝ぼけてるんですか?」
貴女「やっぱりしゃべっとるー!?」
しゃべっていたのは鬼灯ぬいだった
貴女「はわわ…夢みたい…鬼灯さんが…」
嬉しさで鬼灯ぬいを抱き上げるA
しかし、こんなのは人に言えない
貴女「ハッ…他の人にバレないようにしなきゃ」
鬼灯「英断ですね」
貴女「でもなんで?」
鬼灯が言うには、現世とAの様子が知りたかったとのことで、ぬいぐるみを通しコンタクトを取ったという
鬼灯「そうだ、Aさん、夜には私にキスして下さい」
貴女「キっ!?い、いいの私で!?」
鬼灯「貴女だからです」
貴女「な…なんでまた…」
鬼灯「いいことありますよ」
その夜、言われた通りキスしてみるA
すると、鬼灯が等身大になった
赤くなるAにかぶさる鬼灯
甘いひとときだ
ある日、Aの友人が家に来た
彼女も「鬼灯の冷徹」が好きなのだ
友人「あーっ、かわいい!」
鬼灯ぬいのかわいさに思わず頬ずりする友人
必死に耐える鬼灯
友人が帰ると、鬼灯はウェットティッシュで顔を拭いた
ふぅ、と息をつく鬼灯
鬼灯「…あの匂いは苦手です」
貴女「あはは…」😅
鬼灯「それより、今度デートしませんか」
彼は等身大で行く気だ
貴女「服どーすんの」
鬼灯「任せます」
二人の生活はこれからも続く
鬼灯ぬいぐるみとの、不思議な共同生活
ぬいぐるみ鬼灯さん
しゃべるぬいぐるみあったらいいな…
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年10月14日 8時