小話 彼の笑顔〜鬼灯〜 ページ40
ある日…
Aは鬼灯の顔を触っていた
いや、頬をむにむにしていた
鬼灯「…あの…何してるんです?」
貴女「鬼灯さんの笑った顔見たいなーって」
Aは親指で彼の口角を上げる
そして、彼が自然に笑ったのをイメージしてみる
彼は営業スマイルすらしない
貴女「全力でってわけじゃないけど、ほんの少しでも笑ってくれたらなって」
鬼灯「……」
鬼灯は、頬を触る貴女の手をそっとつかんだ
鬼灯「…だからといって口もとをいじくると…こうなりますよ」
そう言うと、Aの指を甘噛みした
……からの、流し目
貴女「(ちょっ!!色っぽすぎ……!!)」ドキーッ
Aはその色気にあてられそうになる
貴女「わ、分かりました!諦めるので手ぇ離して下さい!」
しかし彼は手を離す気配がなく、それどころか指をペロリ
しかもこれまた色っぽく
そして、彼はAを抱え、部屋に直行
ドサッ
貴女「ちょ!鬼灯さん!離してー!」
鬼灯「何を今さら、私のスマイルが見たいのでしょう?見せてあげますよ」
ニヤッ
貴女「………ッ」
やっと見れた彼の笑顔
ただその笑顔は…
スマイルというには、妖艶すぎた
何か魔法にかかったように、Aは動けなくなる
そのAに、鬼灯はぐっと体を寄せた
体格差に加え、そのぬくもりや吐息も感じて、ドキドキが止まらない
貴女「(あ、あったかい…じゃなくて!)あの、鬼灯さん?私そろそろ…」
鬼灯「まだいいじゃないですか」
至近距離でのバリトンボイスは、さらにAをドキッとさせた
貴女「あ、あの、鬼灯さん…」モゾモゾ
鬼灯「んっ…!」ビクッ
貴女「えっ?」
抜け出そうとして足を動かしたA
どうやらそのときに彼のイイところを刺激してしまったようだ
鬼灯「ハァ…ハァ…Aさん、私のスイッチ入れましたね?/////」
顔を赤らめてAを見る彼
心なしか色気が増している
これはマズイ…とAは思った
貴女「あ、の…」
鬼灯「はぁ…せっかく我慢していたというのに」
そう言うと鬼灯は、着物を脱ぎ始めた
貴女「し、仕事あるんで!これ以上は…」
鬼灯「仕事より私を優先なさい」
耳もとでのバリトンボイス
Aはもはや抵抗できなかった
その気力すら飲み込まれた
そして、鬼灯に身をゆだねた
いい子です、という声にもゾクッとしてしまう
仕事は明日に回そう…
そう思い、鬼灯と過ごすAだった
うっかりな貴女
鬼灯さんはスイッチ多そう
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年10月14日 8時