小話 ドルオタな彼女〜鬼灯〜 ページ37
貴女「鬼灯さん…ひどいよ…私の…」
Aはぷるぷる震えて言った
貴女「…私のマキちゃんをおぉぉ!!」
そう、彼女はドルオタ、ピーチ・マキの大ファンなのだ
貴女「鬼灯さん、ずるい!マキちゃんの連絡先知ってるなんて!」
鬼灯「まぁ…必要ですから、仕事上」
貴女「いいなー、私もマキちゃんの連絡先ほしー」
鬼灯「ハァ…サインもらってきてあげますから」
貴女「ホント!?やったー!」ルンルン
鬼灯「(…こっちの気も知らないで…)」
鬼灯は、Aの連絡先を知らなかった
というか、くれないのだ
何かと理由をつけ、のらりくらりとかわされる
おまけに、彼の連絡先も彼女は知らなかった
鬼灯「(…マキさんの連絡先は欲しがるのに私のは…)」
なんだかAをマキに取られたようで悲しい
ある日、雑誌を読んでいて…
貴女「えっ!マキちゃんユニット組むの!?“まきみき”になるんだ、あ、かわいい!!」ウキウキ
大はしゃぎのA
貴女「CD買おー!」
鬼灯「……」
内心、まきみきに嫉妬する鬼灯
彼女が夢中になるのが、まきみきではなく自分ならいいのに
まきみき…
鬼灯「💡」
ある時、鬼灯は思いつき、言った
鬼灯「Aさん、私の連絡先いりませんか?まきみきの情報入りますよ」
貴女「おぉ!確かに!ならちょーだい!」
まきみきをネタにしてみると、あっさり連絡先ゲット
貴女「わーい!」
彼の手のひらの上とは知らずに喜ぶA
貴女「情報よろしくね!」
鬼灯「はい」
まきみきの情報を口実に、Aと話せる
そういう意味では、鬼灯もワクワクしていた
鬼灯は約束通り、
まきみきのライブの日程などをAに教えた
電話越しの嬉しそうな声が、彼の耳をくすぐる
そうしているうちに、Aの彼への好感度も上がってきた
彼はこれが狙いだった
じわじわと自分に引き寄せ、いずれ自分を見てもらう
ある日…
貴女「あ、そうだ、情報もらってばかりじゃ悪いし何かお礼したいな」
鬼灯「(チャンス!!)…お礼ですか」
鬼灯はAを抱き寄せた
貴女「あ、ほ、鬼灯さん…?」ドキッ
鬼灯「お礼なら…貴女がいいです」
貴女「私…?私なんかじゃお礼には…」
鬼灯「なりますよ、ずっと欲しかったんですから…貴女という私のアイドルが」
そう言って、Aの唇を奪う鬼灯
そののち、鬼灯は囁いた
鬼灯「まきみきよりも夢中にさせてあげますよ」
今回はドルオタな貴女
鬼灯さんは手段選ばなさそう
28人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年10月14日 8時