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小話 鬼の牙〜鬼灯〜 ページ26

ある日…

茄子「あーんっ」


茄子が口を開け、Aがその口の中をのぞいていた


唐瓜「茄子、何やってんだ?」


そこにやってきた唐瓜が不思議そうにたずねる


唐瓜「虫歯でもみてもらってんのか?」

茄子「あ、かやうい(あ、唐瓜)」

貴女「クスッ違うよ、ちょっと気になったの」


唐瓜の言葉に、Aは笑いながら言う


唐瓜「何を?」

貴女「鬼の歯って、みんなとんがってるのかなって。それを茄子くんに協力してもらってたの」


茄子の頭をよしよししながら、Aは言った


唐瓜「鬼灯様に聞いた方が早くないか?」

貴女「忙しい人に時間とらせたくは…あ、唐瓜くんも見せて」

唐瓜「え、俺も?」


そう言って見に来たAに、

唐瓜は戸惑いながらも口を開ける


唐瓜「でも何で気になったんだ?」

貴女「とんがってない鬼もいるかもって思って…」

唐瓜「そんな鬼、いるかなぁ…」

茄子「八寒の春一さんは?」

貴女「気になるけど…八寒で迷子はイヤだし…」


八寒はだいたいが吹雪のため、迷子になりやすい

それに雪鬼は角も小さいため、牙も小さい可能性がある


貴女「このあといろんな鬼の獄卒に聞きに行くの」

茄子「自由研究みたいだね」

唐瓜「自由研究でもしないと思う」

貴女「あははっ」


和やかな雰囲気


鬼灯「……」


それを見ていた鬼灯

唐瓜たちと別れ、ひとり獄卒たちに聞きに行くA

そして、鬼灯の部屋の前を通りかかった時…


グイッ


貴女「ふえっ!?」


すごい力で引っ張り込まれた

何事かと思っていると、そこに鬼灯がいた


貴女「あれ、鬼灯さん」

鬼灯「貴女、獄卒たちの歯を見て回っているようですね」

貴女「…さすが、情報早い」

鬼灯「…なぜ私のは見ないんですか」

貴女「え、だってしょっちゅう見えてるし…」


鬼灯がしゃべると必ず見える牙

なので彼は除外していた


鬼灯「…その調査はこれで終わりです」

貴女「え、まだ…お香さんとか…」

鬼灯「お香さんもとんがってますよ、鬼に平たい歯なんていません」

貴女「…情報どうも、でも何で強制終了?」


鬼灯は少し黙ったのち、言った


鬼灯「…距離が近すぎます」

貴女「え、そりゃ近くで…」

鬼灯「それが嫌だからです、見るなら私になさい」


もっと…もっと…と言い、それにつられ顔を近づけるA

その唇を、鬼灯はすかさず奪う

そのキスはどんどん深くなる

コテコテになったAに、彼は言う


鬼灯「私だけを見なさい」


独占欲強め鬼灯さん

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年10月14日 8時

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