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続き ページ25

貴女「っ……」


突然のぬくもりに戸惑うA


鬼灯「こんなこと、前の私は言ってましたか?」

貴女「…言って…ない」


まだ少し不安はある…が、今度は違うかも、と思った。

後日、女性の獄卒が来た


貴女「……!!」


それは、Aをハメた件の獄卒だった

何度も見たあの顔…間違いない


鬼灯「Aさん、あの人ですか?」

貴女「……」コクコク


Aが頷いたのを見て、警戒を強くする鬼灯

その後、やはりというか、

その女獄卒はAに当たってきた


しかも前と同じやり方で


このままではまずい、と思った鬼灯は一計を案じた

まず、Aを自分の部屋にいさせ、身の安全を確保

次に時間や行動を記録させ、それを鬼灯が受け取る

これはAの潔白の証拠になる


すると、女獄卒がわめいた

悪いのはAだと

彼女が自分を傷つけた、仕事を押し付けた、など


今は嘘と分かる

前はその嘘に気づかなかったがゆえにAは悪人にされ

極刑になったのだ


鬼灯「……チッ」


鬼灯は、気づかなかった上に

Aを極刑にした自分に舌打ちした

最終手段として浄玻璃の鏡を使うと、

鬼灯の部屋にいる彼女が映り、

女獄卒の嘘はあっさり暴かれた

悪女は嘘を認めた


しかもその嘘はかなり悪質だった


Aを疎ましく、妬ましく思った女獄卒は、

彼女を悪人にして愛されようとしたのだ

鬼灯にAを処刑させてでも


悪女が捕まり、ひとまず安心の彼ら


鬼灯「もう大丈夫ですよ」

貴女「あ、ありがとうございます…」

鬼灯「しかし一番の要因は、すぐに相談しなかった事ですよ」

貴女「あ、はい…」

鬼灯「もうループしないですよね?」

貴女「うん…もう大丈夫だと思う」

鬼灯「しかし、私に貴女を処刑させようだなんて、あの人も残酷な事を考えますね」

貴女「残酷?鬼神であるあなたがそんな事言うとは…」

鬼灯「そりゃそうでしょう、好きな人をこの手で…なんてさすがに…」ボソッ

貴女「えっ?今なんて?」

鬼灯「さ、仕事の時間ですよ」


鬼灯はそう言ってはぐらかすと、仕事に戻った

愛してますよ、Aさん…と小さく呟いて


ループな貴女

小話 鬼の牙〜鬼灯〜→←小話 ループ何回目?〜鬼灯〜



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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 反応集 , 短編集
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年10月14日 8時

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