小話 プレゼント魔〜鬼灯〜 ページ13
貴女「はいどーぞ♪」
鬼灯「…………」
Aは自費で色々なものを獄卒たちにプレゼントしている
しかも、それは獄卒たちが必要なものを配りまくっていた
ある日…
Aが箱を持って歩いてきた
鬼灯「Aさん、それは…」
貴女「あ、鬼灯さん。これ、技術課の烏頭さんにと思って」
鬼灯「……チッ」
Aが持っていたもの、
それは最近出た音の静かなドリルだった
鬼灯「…技術課はこっちです」
貴女「ありがとう」
鬼灯の案内で、Aは技術課に着いた
鬼灯「私が渡します」
貴女「え、うん…」
鬼灯はAから箱を受け取り、技術課のドアを開けた
烏頭「ん?鬼灯じゃねぇか、あれ、Aさんも」
鬼灯「プレゼントです」
鬼灯は箱を烏頭に渡した
烏頭「うぉっ!コレ最新の!鬼灯がか?明日は雨だな」
鬼灯「いえ、Aさんからです、私が渡しただけです」
烏頭「Aさんから?ありがとな!」
貴女「いえ、これで少しは負担も減るかなと」
技術課は騒音もすごいので
自分も周りも大変だと思ったAが、
せめて静かなタイプをとコレを選んだのだ
烏頭「でもなんでお前が渡すんだ?」
鬼灯「別に…」
そう言ってふいっ、と顔をそむける鬼灯
烏頭は、ははーん、と合点が行った
烏頭「お前…Aさんが他の男にモノ渡すの気に食わねーんだろ?」😏
鬼灯「……」
目をそらす鬼灯
図星だ
貴女「あ、そうなの?」
烏頭「あぁ、ついでに君からなら何でも喜ぶ」
貴女「えー…でもだからってお菓子とかはナイよね…」
天然発言に、大笑いする烏頭、苦笑いの蓬
頭に「???」を浮かべるA
烏頭「あ、悪い…つまりこいつは独占欲強えってことだ」
そう言うと、ドリルありがとな、とニカッと笑う烏頭
烏頭たちに別れを告げ、技術課をあとにしたAたち
貴女「あ、そうだ、鬼灯さんは何か欲しいのある?」
鬼灯「欲しいもの…ですか」
ふむ…と考える鬼灯
貴女「あ、いわくつきはちょっと…そういうの怖いし…」
鬼灯「では、私の部屋で教えます」
鬼灯はAを自室へと連れて行く
鬼灯「私が欲しいもの、それは貴女です」
鬼灯はAをベッドに押し倒し、妖しく囁いた
鬼灯「貴女を下さい」
貴女「あっ…」
長い夜になりそうだ
太っ腹な貴女
誰かが喜ぶならと手持ちは惜しまない
でも鬼灯さんは、それなら自分だけにしてほしい
他の男に支出なんてもってのほかです
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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年10月14日 8時