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小話 ストライキ〜鬼灯〜 ページ48

ここは、小高い丘の上…

そこに立つのは、Aという女性


実は彼女、少し前まで獄卒だった

彼女がここにいる理由…それは地獄でのこと

彼女はマジメに働いていた

他の獄卒からも評判が良かった


しかし、彼女をよく思わない者が、彼女の悪評をでっち上げた

その責任を取る形で、彼女は閻魔殿を去った


それから、Aはひとり、桃源郷で過ごしていた


そんなある日のこと…

Aの携帯が鳴った

大王からだった

仕方なく出る


貴女「…もしもし」

大王『あ、Aちゃん!良かった、つながった!』

貴女「…ご用件は?」


つい冷たい声で言うA


大王『ひっ、怖いよ…用件は、その…鬼灯くんのことで…』


大王が言うには…


鬼灯『Aさんが戻らないなら、私はスト起こします!』


言葉通り、彼は一切の仕事を放棄してしまったという


貴女「…そっちで何とかして下さい、では」


そう言うと、ピッ、と電話を切る


少しして、また電話が来た


大王『た、大変だよぉ!鬼灯くんが…鬼灯くんがぁ…!』


その内容にギョッとした彼女は、急いで地獄へと向かった


鬼灯の部屋では…


鬼灯「…Aさんが戻らないなら、私は…」


ベッドにうずくまり、一人ごちる鬼灯

もう数日食事をとっていない

ドアを叩く音がうるさい

もういい加減に…


??「鬼灯さーん」

鬼灯「!」


鬼灯は飛び起きた

幻聴か…?愛しいあの人の声がする


??「鬼灯さーん、サンドイッチ食べるー?」


間違いない…待ち焦がれたあの人の声だ

思わずドアを開けると…その人がいた


鬼灯「…Aさん…!」

貴女「もー、絶食してるって聞いて飛んできたよ」


そう言いながら、カゴいっぱいのサンドイッチを見せる彼女


貴女「食べる?」

鬼灯「…いただきます!!」


愛しい人と、その人が作ったサンドイッチ

鬼灯の食欲を刺激するには十分すぎた


鬼灯はサンドイッチを夢中で食べ、すぐに空にした


鬼灯「ふぅ…Aさん、もうどこにも行きませんよね?」

貴女「うーん…でも…私がいるのイヤな人がいるかも…」

鬼灯「いるんですか…?」ゴゴゴ…


鬼灯の黒いオーラにすくみ上がる獄卒たち

件の獄卒はすぐに捕らえられた

仕事も順調、鬼灯とも仲がいいAを妬んでのことだった


その後、Aは復帰した


もちろん、ご飯もいっぱい作った


鬼灯「Aさん、私にも電話番号下さい」

貴女「良いよー」



ストライキ鬼灯さん

小話 腹ペコな彼ら〜いろいろ〜→←小話 仕事中毒〜鬼灯〜



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NIKO - 白澤様…新たな扉開きましたね☆ (9月20日 14時) (レス) @page28 id: 08cb701c31 (このIDを非表示/違反報告)
Nami☆ - NICOさん ありがとうございます!50話か…まだ書けそうだな…頑張ります! (9月13日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
NIKO - 占ツクは1つにつき50話作れますよ! (9月13日 7時) (レス) @page22 id: 08cb701c31 (このIDを非表示/違反報告)
なら - 嫌いと言ってみたのやつで、茄子の"創作活動"が違う方向に聞こえたのは私だけだろうか… (9月10日 14時) (レス) @page2 id: 08cb701c31 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 素敵なリクエストありがとうございます!続編、楽しみに心待ちしています🌻(*´▽`*) (9月9日 22時) (レス) id: 76ac922bd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2023年8月29日 20時

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